データベースの利用に便利なEclipseプラグインCoolなEclipseプラグイン(9)(2/3 ページ)

» 2006年01月13日 00時00分 公開
[岡本隆史NTTデータ 基盤システム事業本部]

2.HSQLDBプラグイン

 HSQLDBプラグインは、100% Pure Javaで書かれたデータベースHSQLDBをEclipse上で操作するためのプラグインです。HSQLDBプラグインを利用することにより、HSQLDBをEclipse上で非常に簡単に操作できるようになります。

■特長

・ランタイムの追加
 HSQLDBの実行に必要なランタイム(hsqldb.jar)を簡単にプロジェクトのクラスパスに追加することができます。HSQLDBプラグインを利用すると、HSQLDBのjarファイルをダウンロードする必要がなくなります。

・サーバの起動、停止
 HSQLDBサーバの起動と停止をメニューから簡単に実行することができます。

・データベースマネージャ
 HSQLDB付属のデータベースマネージャをプロジェクトのメニューから起動することができます。

■入手方法

 SourceForgeのHSQLDBプラグインのサイト(http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=98884)からアーカイブをダウンロードしてEclipseのプラグインディレクトリに解凍します。ただし、執筆時点で公開されているhsqldbプラグインには、バグがあります。プラグインをインストールしたhsqldb.ui/binディレクトリで、次のようにコマンドを実行して、ui.jarを生成する必要があります。

> jar cvf ../ui.jar? *


■使い方

・設定
 最初に、JavaプロジェクトにHSQLDBのサポートを追加します。HSQLDBのサポートを追加するには、Javaプロジェクトを右クリックし、[HSQLDB]→[Add Database nature]を選択します(図1)。すると、HSQLDBのjarがプロジェクトに追加されます(図2)。

図1 HSQLDBのサポートの追加 図1 HSQLDBのサポートの追加
図2 追加されたjar 図2 追加されたjar

・サーバの起動/停止
 Javaプロジェクトをクリックして表示されるメニューから[Start HSQLDB Server]を選択すると、HSQLDBサーバが起動されます。

・データベースマネージャの起動
 HSQLDBサーバが起動している場合、Javaプロジェクトをクリックして表示されるメニューからRun Database Manager(Client)を選択します。HSQLDBサーバが起動していないときは、Run Database Manager(Standalone)を選択します。すると、HQSLDBに接続した状態でデータベースマネージャが起動します(図3)。右上のテキストエリアにSQL文を書いて[Execute]をクリックすると、SQL文が実行されます。

図3 HSQLDBのデータベースマネージャ 図3 HSQLDBのデータベースマネージャ

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