RSSにはいろいろなバージョンがあるのですが、ここではRSS 1.0について説明します。
RSSの重要なポイントは次の2つです。
いろいろと難しそうな言葉が出てきていますが、知らない単語が出ているだけで概念はとても分かりやすいものばかりです。
まず「メタデータ」と「RDF」ですが、これは情報に関するデータのことです。これだけではよく分からないので、書籍を例にメタデータを説明しましょう。例えば『RSSとブリ大根』という技術書があったとします。この本をデータ化すると、
タイトル:RSSとブリ大根
出版社:アットクマー出版
著者:熊田太郎
発行年月日:2006年6月23日
定価:1980円
ジャンル:パソコン書籍
となります。「タイトル」「著者」「定価」「ジャンル」などが、データを説明するデータ……これが「メタデータ」です。
しかし誰もが好き勝手にこれらのデータを決めていたら互換性がなくなるので、統一規格が必要です。このメタデータを統一するために生まれた規格の1つが「RDF」です。「RDF」は「Resource(資源・リソース) Description(説明) Framework(枠組み)」の略語です。日本語で見るとかなり直接的で、分かりやすい表現となっていますね。
では、次に「XML」について簡単に説明しましょう。XMLは「マークアップ言語」です。マークアップ言語の代表は、皆さんご存じの「HTML」が挙げられます。マークアップ言語とは「タグ」という< >で囲まれた要素を使って、データの構造を示すものです。これも文字で説明するよりも実際にHTMLのソースを見た方が分かりやすいので見てみましょう。
<title> アットクマー出版</title>
と、<title> 〜</title>というタグを使って記せば、Webページのタイトル名を表現します。
<h1>弊社の歩み</h1>
<center>1900年〜1990年</center>
<h1>は見出しを意味するタグ文字が大きく表示され、<center>タグは、文字の場所を指定するタグです。
マークアップ言語ではこのように「タグ」で文字列を囲みます。XMLもHTML同様にタグを使って文章構造を記述することができます。XMLは「Extensible(拡張可能な) Markup Language(マークアップ言語)」という略語なのですが、HTMLと違い名前のとおりタグの部分を、ユーザーが独自に拡張可能な点が特徴です。
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