Visual Web Developerを利用すると、まったくコードを書かずとも簡単なデータベース・アプリ(以下、DBアプリ)を作成することができる。
まず、新しいWebサイトを1つ作成してほしい。作成したWebサイトを使って実際にDBアプリを作成してみよう。
次の画面のように、先ほど作成した「pubs.mdf」データベース・ファイルを「App_Data」フォルダにドラッグ&ドロップすることにより、このWebサイトでデータベース・ファイルが利用可能になる。
データベース・ファイルを使う準備が整ったので、いよいよVisual Web Developerを使ったDBアクセスを試してみよう。
まずは、ツールボックスからSqlDataSourceコントロールを貼り付ける。
次に、SqlDataSourceコントロールのスマート・タグにある[データ ソースの構成]リンクボタンをクリックすると、[データ ソースの構成]ウィザードが起動する。
[データ ソースの構成]ウィザードでは、まずデータベースに接続するための設定を行う。[新しい接続]ボタンをクリックすると、[データ ソースの選択]ダイアログが開くので、「Microsoft SQL Server データベース・ファイル」を選択し、[続行]ボタンをクリックする。
[データ ソースの選択]ダイアログの[続行]ボタンをクリックすると、[接続の追加]ダイアログが開くので、先ほど、「App_Data」フォルダに追加した「pubs.mdf」データベース・ファイルを指定し、[OK]ボタンをクリックする。
これでデータベースへ接続するための設定は完了である。
[データ ソースの構成]ウィザードで[接続文字列]の[+]をクリックすると、ここで設定した内容が文字列化されていることが確認できる。このように、データベースへの接続の設定は文字列として管理されている。確認ができたら[次へ]ボタンをクリックする。
次に、接続文字列をどこに格納するかを設定する。実際のアプリ開発の場合、テスト環境と本番環境で接続するデータベースは変わることが多い。このため、接続するデータベースに関する情報はソース・コード中ではなく外部ファイルに保存することが多い。
Visual Web Developerでは、接続文字列を外部の設定ファイル(=Web.Configファイル)に保存してその値を使用するように設定することが、簡単にできるようになっている。デフォルトでこの設定が行われているので、このまま[次へ]ボタンをクリックする。
ここからいよいよ、データの取得に関する設定となる。データベースからデータを取得する場合にはSQL文を利用するが、このウィザードではSQL文を書かなくともデータの取得が可能である。コンボボックスから「authors」テーブルを選択し、[列]チェックボックスで「*」にチェックし、[次へ]ボタンをクリックする。
接続するデータベースの指定と取得するデータの指定が終われば、このウィザードは完了だ。
最後の画面で取得するデータの確認を行うこともできる。[クエリのテスト]ボタンをクリックすると、グリッド部分にこれまで指定した内容で取得できるデータが表示される。この画面でデータが取得できていることを確認し、[完了]ボタンをクリックする。
データを取得するための設定は完了したので、次はデータを表示するための設定を行う。
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