乾燥は体にダメージ大だから、加湿で迎え撃て!ドクトル・ピノコのプチ元気の薬(2)(2/2 ページ)

» 2008年11月07日 00時00分 公開
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加湿の重要性

 さて美容の話はともかく、医者の視点からいうと、空気の乾燥はもっと重要な意味があります。例えば、冬の寒い時期、ガンガン暖房が入ってカラッカラに空気が乾燥しているとします。空気中に湿気があれば、悪いウイルスなども水分を含み、重くなって下に落ちるから口から吸い込みにくくなるわけです。一方、空気が乾燥していると空中に漂いやすくなるので、そのぶん口から入りやすくなってしまいます。インフルエンザが流行する時期などは特に、乾燥は大敵です。

 これは花粉にも当てはまることです。湿気があれば下に落ちてくれる花粉も、空気が乾燥していればそれだけ部屋を舞うわけです。適度な湿気は花粉症の人にとっても大切なんですね。

 さらに、ウイルスなどを吸い込んでしまった後も、適度な水分を含めば鼻の中や気管などでキャッチされ、鼻水や痰などと一緒に外に出されやすくなるという効果もあるんです。乾いているとこの関門もスルーしやすくなります。ひと言で「乾燥は大敵」といっても、実にいろいろな意味があるわけですね。

 広いオフィスでは冷暖房パワーの方が強いこともあるでしょうから、特に乾燥がひどい時期には小さな「マイ加湿器」を自分のデスクのそばに置いておくのもいいかもしれません。最近は小型のものも多いし、インテリア性に優れた素敵なものもあるよね。大きな電気屋さんに行ったらすごく安いものがあったし。それで、花粉症の人は少し楽になり、悪いウイルスは遠ざかり、そしてお肌も潤う!

 さらには吹き出し口をお局の方に向ければ、カピカピのお局もほんの少しは潤う(って、私も年齢的には、そろそろお局じゃん。そういえば、新人女医の加湿器が私のデスクの方に向いてるような……)。恋人もできて、人生の負け組もたちまち勝ち組に大逆転! ……後半は誇大広告というか完全にウソなんですけど、でも加湿は健康維持に役立ちますよ。別に私は加湿器メーカーの回し者ではありませんけどね、本当に。

今回のポイント

  • 加湿器はいうまでもなく、お肌の潤いに不可欠。
  • 悪いウイルスは、湿気で下に落としてしまおう。
  • 花粉症のあなたにもぜひ。
  • 誰か「心の加湿器」を開発してください。

著者プロフィール

ドクトル・ピノコ

女医。医大生時代には体育会に属しつつ、某社キャンペーンガールや大手塾講師など数々のバイトもこなし、現在、酒と体力だけには自信アリの超体育会系の外科医として某病院にて働く。趣味は、酒、男、足裏リフレクソロジー。現在、「週刊ビジスタニュース」に月イチでコラムを連載中。ぼちぼち書き仕事も募集してます。


この記事は、ITmedia Biz.IDに掲載された連載「ドクトル・ピノコのプチ元気の薬」を再編集して掲載しているものです



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