いまさら聞けない「Curl」入門(お菓子じゃない方)いまさら聞けないリッチクライアント技術(15)(3/3 ページ)

» 2009年01月19日 00時00分 公開
[尾松秀紀株式会社ベーシック]
前のページへ 1|2|3       

Curlの無料App Store、「Curl Apps Gallery」とは?

 「Curl Apps Gallery」では、さまざまなCurlアプリケーションのサンプルが公開されています。中には、ソースが公開されているアプリケーションもあるので、参考にすることもできます。

Webブラウザ上でも、デスクトップでも

 一覧を見ると分かると思いますが、アプリケーションはそのまま、Webブラウザ上で実行したり、ローカルに保存して実行したりすることが選択できるものもあります。このように、Webブラウザ上でもデスクトップアプリケーションとしても同様に実行できるのが、Curlの特徴の1つでもあります。

安全なローカルアクセス

 試しに、どれかを実行してみましょう。実行の前に、セキュリティ設定を行っておく必要があるので、スタートメニューから、[Curl RTE]→[Curl コントロールパネル]を起動し、[セキュリティ]タブを表示します。

図4 [Curl コントロールパネル] 図4 [Curl コントロールパネル]

 [ホスト追加]ボタンをクリックし、「developers.curlap.com」を追加します。

図5 追加された「developers.curlap.com」 図5 追加された「developers.curlap.com」

 セキュリティ設定を行っていない場合、実行時に、以下のようなエラー画面が表示されます。

図6 Web APIの規約の例 図6 エラー画面

 これも前述したとおりCurlの特徴の1つですが、クライアントで動作することもあり、セキュリティ面には十分配慮されています。ユーザーが許可していないサイトやローカルディスクへのアクセスは行えないようになっています。

CurlのWebブラウザを使ってみよう

 では「Curl Apps Gallery」の例として、「Curlブラウザ」を使ってみましょう。「Curl Apps Gallery」ページの真ん中辺りに、「Curlブラウザ」がありますので、その「実行」ボタンをクリックします。

図7 「Curlブラウザ」を実行 図7 「Curlブラウザ」を実行

 初回起動時は、以下のように、「MSIE Controlアドオン」の実行を行う必要があります。

図8 「MSIE Controlアドオン」の確認 図8 「MSIE Controlアドオン」の確認
図9 ActiveXコントロールの実行(その1) 図9 ActiveXコントロールの実行(その1)
図10 「Amazon Web Services」のページ 図10 ActiveXコントロールの実行(その2)

 その後、あらためて「Curlブラウザ」の実行ボタンをクリックします。

図11 あらためて「Curlブラウザ」を実行 図11 あらためて「Curlブラウザ」を実行
図12 実行された「Curlブラウザ」 図12 実行された「Curlブラウザ」

 上記のイメージでは分からないですが、Curlブラウザは透過設定がされていて、右上の[+][−]アイコンで、透過度を変更できます。

SQLiteやオフライン機能も

 Curlはもうじき発表の次期バージョン7.0(コードネーム「Nitro」)でSQLiteを使ったローカルDB機能やオフライン機能など、現在のリッチクライアントの流行に合わせた新機能を搭載する予定です。

 また、以前に比べて日本人開発者向けの情報も多く出回るようになったので、ぜひ1度Curlを試してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

尾松 秀紀(おまつ ひでき)

尾松 秀紀(おまつ ひでき)

株式会社ベーシック(独立系受託ソフトウェア開発)所属。
Curlの開発暦は足かけ4年。「ほかの言語とは一味違ったところがあり、かなり魅力のある言語仕様」とは本人の弁。管理の傍ら、自ら新しい技術の積極的な習得を心がけている。
最近では、Curl Apps GalleryのCurl 3D Galleryを株式会社カールと共同開発。SourceForge.netにオープンソースとして公開。



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。