「Curl Apps Gallery」では、さまざまなCurlアプリケーションのサンプルが公開されています。中には、ソースが公開されているアプリケーションもあるので、参考にすることもできます。
一覧を見ると分かると思いますが、アプリケーションはそのまま、Webブラウザ上で実行したり、ローカルに保存して実行したりすることが選択できるものもあります。このように、Webブラウザ上でもデスクトップアプリケーションとしても同様に実行できるのが、Curlの特徴の1つでもあります。
試しに、どれかを実行してみましょう。実行の前に、セキュリティ設定を行っておく必要があるので、スタートメニューから、[Curl RTE]→[Curl コントロールパネル]を起動し、[セキュリティ]タブを表示します。
[ホスト追加]ボタンをクリックし、「developers.curlap.com」を追加します。
セキュリティ設定を行っていない場合、実行時に、以下のようなエラー画面が表示されます。
これも前述したとおりCurlの特徴の1つですが、クライアントで動作することもあり、セキュリティ面には十分配慮されています。ユーザーが許可していないサイトやローカルディスクへのアクセスは行えないようになっています。
では「Curl Apps Gallery」の例として、「Curlブラウザ」を使ってみましょう。「Curl Apps Gallery」ページの真ん中辺りに、「Curlブラウザ」がありますので、その「実行」ボタンをクリックします。
初回起動時は、以下のように、「MSIE Controlアドオン」の実行を行う必要があります。
その後、あらためて「Curlブラウザ」の実行ボタンをクリックします。
上記のイメージでは分からないですが、Curlブラウザは透過設定がされていて、右上の[+][−]アイコンで、透過度を変更できます。
Curlはもうじき発表の次期バージョン7.0(コードネーム「Nitro」)でSQLiteを使ったローカルDB機能やオフライン機能など、現在のリッチクライアントの流行に合わせた新機能を搭載する予定です。
また、以前に比べて日本人開発者向けの情報も多く出回るようになったので、ぜひ1度Curlを試してみてはいかがでしょうか。
尾松 秀紀(おまつ ひでき)
株式会社ベーシック(独立系受託ソフトウェア開発)所属。
Curlの開発暦は足かけ4年。「ほかの言語とは一味違ったところがあり、かなり魅力のある言語仕様」とは本人の弁。管理の傍ら、自ら新しい技術の積極的な習得を心がけている。
最近では、Curl Apps GalleryのCurl 3D Galleryを株式会社カールと共同開発。SourceForge.netにオープンソースとして公開。
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