血圧が高いのはなぜ危険なの?ドクトル・ピノコのプチ元気の薬(6)(1/2 ページ)

血圧の高い/低いに一喜一憂している人はたくさんいる。でも、そもそも高血圧って体にどう影響するのだろうか? そして、どのような対策をすればいいのだろうか? 今回は血圧についてのあれこれを解説する。

» 2009年03月06日 00時00分 公開

 若い時は「あー検診なんてめんどくさい。元気に決まってるじゃん」と生意気な心意気だったのに、年齢とともにだんだん自分の健康状態が心配になり始めたのは気のせいかしら。

 医者だって労働者だから、毎年検診があります。といっても診察するのも医者だから、毎年当番で誰かが医者役をやらされるわけです。つまり、場合によっては親しい同僚や後輩にすべてをさらけ出さなくてはならない事態が起きてくるわけで……。お世辞にも美しいとはいえないこのボディーをイケメン後輩に診られるという屈辱。あー、こんなことならジムにでも通っておけばよかった……。年には勝てねーよなぁ。

 で、検診といえば、女性が気になるのは体重かもしれませんが(私だけ?)、おじさまたちは圧倒的に血圧ですね。高血圧と呼ばれる値からなんとか脱却しようと検診での数字に一喜一憂している人も多いのでは。コンビニなんかでもよく、「血圧が下がるお茶」みたいなものを手にレジ前で並んでいるビジネスマンを見かけます。

 それにしても、素朴に「なんで血圧が高いといけないの?」って疑問に思ったことはありませんか? えっ、そんなの常識? 恥ずかしながら、私はかつてまだ女子高生だったころ(そんな時代もありました、数世紀前のような気がするよ)、大きなお花を頭に付けてセンター街を歩きながら「血圧が高くたっていいじゃーん。パパ、気にしすぎだよー(注:血のつながったパパです)」って本気で思っていました。そう、わが家は代々、高血圧家系。いつも食卓には塩味がほとんど付いていないおかず(しかも野菜メイン)がズラリと並び、若者の私はなんだかウサギの餌を食べているような気分でした。いま思えば、とてもヘルシーだったのね。

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