<選手情報1>
サイバーエージェント
「レッツGYU-DoooN(牛丼)—SUPER GYU-DON SENSOR AT」
新居朋子、渡辺梓、謎のメイドさん
1番手で登場したのは、サイバーエージェントの新居さんと渡辺さん、そして謎のメイドさんによる「レッツGYU-DoooN(牛丼)」。このアプリは、注文に応じてご飯とお肉とタレ(つゆ)の分量を計算し、盛り付け指示を出してくれるというもの。牛丼は具のバランスでおいしさが大きく変わるが、達人の手による絶妙の盛り付けバランスは黄金比と呼ばれている。この盛り付けを、ITの助けを借りることで素人でも再現できるようにしたのがレッツGYU-DoooNだ。
このアプリのコア技術となるのが「SUPER GYU-DON SENSOR AT」を呼ばれるシステム。どんぶりに具を盛り付ける際の重量変化を感知して、お客のリクエストに合わせて最適なバランスになるよう指示を出す。ちなみに、この重量を感知するセンサデバイスには、某有名国産ゲームの周辺機器とそっくりなものが使用されているとの情報も。重量変化の情報は、Bluetoothを使ってPCへ送られる。
ステージ上での調理、スクリーンでのアプリ表示、謎のメイドさんと、見るべき要素が多かったため「何が起こっているのか」が会場からいまいち把握しづらかったところは少々残念。センサデバイスを用いたフィジカルコンピューティングは最近のブームだが、これを料理に持ち込んのは面白い。ただし、その対象が「ごはんと肉と汁」というあいまいな素材である点が、なかなか微妙でおばかアプリらしいところ。
おいしさの90%くらいは、それ以前のごはんと牛肉と汁の調理次第といえそうなところで、あえて盛り付け支援システムにこだわったところがちょっとズレてておばか。
レッツGYU-DoooN(牛丼)―SUPER GYU-DON SENSOR AT
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<選手情報2>
リクルート
「MRお天気お姉さん」
川崎有亮
続いて登場したのは、リクルートの川崎有亮さん。ネット業界ではよく知られた有名エンジニアの1人だ。今回のイベントはリクルートのアプリコンテスト「Mashup Award 5」にも協力してもらっているが、その出張PRも兼ねての参戦となる。
川崎さんが披露したアプリは「MRお天気お姉さん」。アプリの名前にある「MR」とは、「ミスター」ではなく「ミクストリアリティ(Mixed Reality)」のこと。MRは複合現実とも呼ばれ、バーチャルリアリティ(VR)と現実空間の要素を組み合わせることやその技術を指す。最近ではARや拡張現実という名前をよく聞くが、近いものと考えていいだろう。
そのアプリは、Webカメラで撮影した映像にリアルタイムでCGをミックスする、名前どおりMR技術が駆使されたもの。このアプリを使うと、例えば、プレゼンの際にスライドに自分の姿も表示できるため、「プレゼンターの顔が見えるプレゼンが可能」になるという。 この効果を示そうと川崎さん自ら実践してくれたのだが、これが正直結構ウザイ。
背景だけでなく、画面上にあらゆるものを盛り込めるのがMR技術。ということで、次に披露したのが「お天気お姉さん」。天気予報でよく見掛ける画面が再現でき、さらにあこがれのお天気お姉さんとも共演まで果たせてしまうという、実にしょーもない機能だ。
後半は仕組みの技術的な解説や、指先の動きをカメラで認識させることで操作できる「LivePointers」などをデモを交えて紹介。技術研究家としてのマジメな一面ものぞかせた。
スライドにプレゼンターも表示されるのは、一見役に立ちそうだけど「邪魔」でもある。おっぱいを出せばいいと思っているところがおばか(あ、アプリじゃない!)。
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