<選手情報5>
ザ・マネトロンズ+笠谷真也
「iPhoneアプリ演奏」
山崎潤一郎(B)、笠谷真也(G)、ほか
ザ・マネトロンズは、iPhoneの楽器アプリを中心に編成したバンド。iPhoneアプリバンドとしては日本初かもしれない。バンド結成のきっかけは、ベースの山崎さんが企画したiPhoneアプリ「マネトロン」の認知向上のため、それを用いた演奏をしようと思い立ったこと。
マネトロンというのは、 1960年代に活躍していた鍵盤楽器「メロトロン」をiPhoneアプリとして再現したものである(だから「真似(まね)」トロン)。見た目はオルガンのようだが、その中身は鍵盤1つ1つにアナログテープが割り当てられており、鍵盤をひくとテープに録音された音が再生されるという楽器だ。サンプリングマシーンやシンセサイザーの先祖のような存在である。現在ではめったにお目に掛かることのできない楽器だが、それにほれ込んだ山崎さんがiPhoneで再現させようと、大ベストセラーiPhoneアプリである「ポケットギター」作者の笠谷さんに企画を持ち込んで誕生したという経緯がある。
さて、まったく「おばか」ではないアプリ紹介となったが、続いて実際の演奏を披露してくれた。メロトロン全盛期の曲ということで、自ずと選曲は70年代。キング・クリムゾンやプロコル・ハルムのくら〜いプログレがお台場に響いた。
最後に、笠谷さんが現在開発中の楽器アプリ「ポケットオルガンC3B3」が披露された。これまたよくできたアプリで(つまり、まったくおばかではない)、ハモンドオルガンが忠実に再現されている。年内にはApp Storeで配信できるように進めているとのこと。
おばかアプリ選手権でのマジメな演奏が逆に浮いちゃっててちょっとだけおばか。マネトロンもおばかアプリとしては最低のでき(まっとうなアプリとしては最高)だったといえよう。
<選手情報6>
AR三兄弟
「農力村の三兄弟」
川田十夢(長男)、高木伸二(次男)、小笠原雄(三男)
最後に登場したAR三兄弟は、名前に「AR」とあるようにAR(拡張現実)技術のエキスパート集団(なお「兄弟」の方は気にしない方がいいらしい)。アプリのデモに先立って見せてくれたのが、紙芝居による自己紹介。ただし、そこは三度の飯よりARが好きな男たち。紙芝居といって取り出したのはAR用マーカーの描かれた画用紙。それをPCのカメラに読み取らせることで、ステージ上のスクリーンにはARを駆使したバーチャルなスライド映像が表示された。
いよいよ本編となるデモでは、アプリの紹介をするのかと思いきや「ARマーカーとナスカの地上絵の関連性を発見した」という妙な方向へ話が展開。その秘密を確かめるべく群馬県の農力村へ赴いたときの様子が紹介された。
地上に巨大なARマーカーを作ろうと稲を刈り込む。
その姿はさながらミステリーサークルをでっちあげる集団の様相で、川口浩探検隊をほうふつとさせる怪しさが漂う。三兄弟があおればあおるほど、会場の空気はだんだん期待から不安へ。そしてついに結末を迎えた映像には、謎の飛行物体とそいつが放った怪光線で三男が……。
わざわざ群馬県まで行って1日かけてネタを仕込んでくるその情熱がおばか。
農力村のAR三兄弟
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