Windows 7では画面表示にアニメーション効果が採用されている。ネットブックなど性能が十分でないコンピュータでは、こうしたアニメーション効果が性能低下を招くことがある。[コンピューターの簡単操作]で不要なアニメーション効果を一括で無効化できる。
対象OS:Windows 7
Windows 2000以後のWindows OSでは、画面表示にいろいろなアニメーション効果が採用されている。ウィンドウの動きが分かりやすいなどのメリットがある一方、慣れてくるとそれほど効果的なものではなくなる。さらにネットブックなど、プロセッサの性能がそれほど高くないコンピュータの場合、アニメーション効果によって、むしろ動作が「もっさり」するなどの弊害もある。プロセッサの処理能力、あるいは画面描画の能力が不足している場合、アニメーション効果をオフにすることで、体感性能を向上させるとよい。
まず[Windows]+[U]キーを押すか、[コントロール パネル]の[コンピューターの簡単操作センター]をクリックして、[コンピューターの簡単操作センター]を起動する。次に、画面をスクロールして、一番下の[コンピューターでの作業に集中しやすくします]をクリックする。
[コンピューターでの作業に集中しやすくします]が開くので、一番下の方までスクロールして「時間制限と明滅画像を調整します」の[必要のないアニメーションは無効にします]にチェックを入れる。これで、アニメーション効果が無効化される。
[A]
実は、[必要のないアニメーションは無効にします]をチェックした結果は、[システムのプロパティ]ダイアログの[詳細設定]タブで[パフォーマンス]の[設定]ボタンをクリックして開く[パフォーマンス オプション](視覚効果のパフォーマンス・オプション)に反映される。[パフォーマンス オプション]のすべての項目にチェックを入れた後、[必要のないアニメーションは無効にします]をチェックすると、下表のようにいくつかの項目のチェックが外れ(表中の「×」はチェックが外れた項目)、その機能(効果)が無効化される。
項目 | チェックした際にオフになる項目 | ||
Aeroオンの場合 | Aeroオフの場合 | ||
Aeroプレビューを有効にする | − | ||
Windows内のアニメーション コントロールと要素 | × | × | |
アイコンの代わりに縮小版を表示する | |||
ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する | |||
ウィンドウの下に影を表示する | |||
ウィンドウを最大化や最小化するときにアニメーションで表示する | × | × | |
コンボ ボックスをスライドして開く | × | × | |
スクリーン フォントの縁を滑らかにする | |||
タスク バーとスタート メニューでアニメーションを表示する | |||
タスクバーの縮小版のプレビューを保存する | |||
デスクトップ コンポジションを有効にする | × | ||
デスクトップのアイコン名に影を付ける | |||
ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する | |||
ヒントをフェードまたはスライドで表示する | × | × | |
マウス ポインターの下に影を表示する | |||
メニューをフェードまたはスライドして表示する | × | × | |
メニュー項目をクリック後にフェードアウトする | × | × | |
リストボックスを滑らかにスクロールする | × | × | |
透明感を有効にする | − | ||
半透明の[選択]ツールを表示する | |||
[必要のないアニメーションは無効にします]をチェックすることで無効化される[パフォーマンス オプション]の項目 |
■この記事と関連性の高い別の記事
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.