ベンダニュートラル資格で取得率が最も高かったのは「.com Master」(7.5%)。取得を目指す資格の上位3位は、「LPIC」(13.7%)、「PMI PMP」(9.5%)、「ITIL認定資格」(8.3%)だった(図6 資格取得状況:ベンダニュートラル資格)。
また、「Ruby技術者認定」「PHP技術者認定」など、軽量言語の認定試験が注目を集めている。Web業界の活況を受けてだろうか、今後受けてみたい資格としてそれぞれ票を集めている(PHP技術者認定は、2010年12月に開始予定)。
ベンダ資格で最も取得率が高いのはMCP(10.7%)だった(図7 資格取得状況:ベンダ資格)。取得を目指す資格としては「ORACLE MASTER Silver」(9.3%)が最も高い。ORACLE認定資格は、Bronzeが8.9%、Goldが7.9%と、すべてのレベルにおいて取得を目指すという回答が多かった。また、CCNA(8.9%)や上位資格CCNP(5.8%)も安定した人気を誇る。
最近の流行としては、やはりVMware認定資格(VCP)が挙げられるだろう。取得を目指すという回答は6.3%で、ORACLE認定資格やシスコ認定資格に続く人気を見せている。
例年、@IT自分戦略研究所ではエンジニアの「お仕事の状況」について調査を行っている。リーマンショック以降、急激に悪化したエンジニアの仕事状況は、回復傾向にある。
上記の図は2008年10月時の調査と2009年6月時の調査を比較したものだが、一目見て分かるほど仕事状況が悪化している。この状況はしばらく続いていたが、2010年になって徐々に回復しつつある。
今回の調査では、「コスト削減が厳しくなった」(44.5%)、「プロジェクトが減った、規模が小さくなった」(33.4%)、「業績が悪化した」(32.2%)と、前年に比べてすべての数値が改善した(図8 お仕事の状況)。決して「少ない」といい切れる数値ではないが、回復基調にあることは間違いないだろう。
以上、@IT自分戦略研究所の読者調査を参考に、エンジニアの資格に対する考え方を考察した。今後、資格を取得する際やスキルアップを考える際に、ぜひ参考にしてほしい。
本調査における回答者の平均年齢は39.3歳で、最頻値は35?39歳だった(回答者プロフィール:年齢分布)。職務で最も多かったのは「システム分析・設計/SE」(20.2%)。次点は「プロジェクトマネージャ/リーダー」(17.6%)だった。
次に担当したい職務としては「プロジェクトマネージャ/リーダー」が19.0%と最も多く、以下「経営/経営企画」(12.1%)「ITアーキテクト」(9.9%)と続く(回答者プロフィール:職務内容)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.