ワークショップとオンライン勉強会を主催する高校生、Pasta-Kライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く(8)(1/2 ページ)

高い技術力を持って活躍する「学生スターエンジニア」たち。彼らはどのように生まれ育ち、どんなことを考えているのか。同年代のスターへのインタビューから、自分の就職活動のヒントを得よう。

» 2011年11月17日 00時00分 公開
[@IT]

 お久しぶりです、学生記者の前平です。前回のTehuさんインタビュー公開後、不安になりながらTwitterやはてなブックマークを確認していました。思っていた以上にたくさんの方々に読んでいただき、本当にうれしい限りです。また、筆者あてに感想やメッセージを送ってくださった人もいらっしゃいました。皆さん、ありがとうございました。

高校3年生の勉強会主催者、Pasta-Kさんへインタビュー

Pasta-Kさん Pasta-Kさん
ブログWebサイト

 さて、今回は京都府在住の高校3年生、Pasta-Kさんにインタビューしました。Pasta-Kさんは小・中学生にコンピュータやものづくりの楽しさを教える京都クリエイティブワークショップの代表、オンライン勉強会Online.sgの主催、オープンソースカンファレンスKansai@Kyotoの実行委員などを務めています。

 Pasta-Kさんは、飛び抜けた積極性・行動力を持っていて、勉強会やコミュニティ活動に進んで参加しています。また、ライトニングトークで学生に向けて呼びかけたり、@IT自分戦略研究所でも記事を執筆したりと、幅広い活動を行っています。

 今回のインタビューでは、勉強会や勉強したい事柄について、いろいろとお話をうかがいました。コミュニティ活動の話題に注目です!

小・中学生向けのワークショップを主催してみて分かったこと

「気軽に参加でき、質問しやすいような勉強会をつくりたかった」 「気軽に参加でき、質問しやすいような勉強会をつくりたかった」

――京都クリエイティブワークショップを自ら立ち上げて代表を務めているPasta-Kさん。最近はどんな活動をしていますか。

Pasta-K 「どんなワークショップにしたらいいか」についてメンバーと一緒に情報を集め、メーリングリストでディスカッションすることが主な活動です。今は、オープンソースカンファレンス2011Kansai@Kyoto(以下、OSC)で行うワークショップの準備をしています(筆者注:OSC開催前に取材)。

京都クリエイティブワークショップ VISCUITScratchなどを使い、小中学生にコンピュータの楽しさを実感してもらうことを目的としたワークショップ団体。略称「きょーくりっ」。京都を中心に活動している。


 今まで1年半活動してきた成果を外に出す機会がなかったので、今回のOSCでは「成果を見てもらう」ためにワークショップを行います。

――皆さんに評価してもらうには絶好の機会ですね。

Pasta-K だけど、やっぱり小・中学生となると人集めの壁があって……。

―― (参加することについて)ハードルが高いと思われているからでしょうか。

Pasta-K というより、僕らからうまくアプローチする方法が見つからなくて。このハードルを乗り越えたいという感じです。

―― なるほど。メーリングリストでは意見交換が本当に活発で、常に前に向かって進んでいるというような印象を受けましたが……(筆者注:筆者は以前、京都クリエイティブワークショップのメーリングリストに参加していたことがある)。

Pasta-K 前にはものすごく進みたい。だけど、最後の一歩が踏み出せない。だからワークショップができない……といったことがとても多いです。ターゲットを小・中学生にすると、「いかに保護者の信頼を得られるか」が重要になってくるんですね。「よそのお子さんを預からせてもらう」という立場になるので、責任はしっかり持たないといけない。じゃあ具体的にどうすればいいのか、そこが特に難しいと感じています。いろいろ模索していきながら、この壁をどう越えていくかを検討することが、今後の課題だとと思っています。

オンラインで勉強会を開催する、という発想

――オンライン勉強会のOnline.sgはどんな調子でしょうか。

Pasta-K Online.sgは最近サボり気味です(笑)。以前はオンライン勉強会というものが少なかったので、僕とsora_hくんで始めたのですが、最近ではUstreamとかのハッシュタグが便利なので、Online.sgじゃなくてもオンライン勉強会はできます。あとは、高校3年生になっていろいろバタバタしていて、なかなか勉強会のネタを拾いきれてないという現状もありますね。ただ、やりたいとは思っているので、ネタを募集中です!

Online.sg UstreamとLingrを使って開催しているオンライン勉強会。Pasta-Kさんとsora_hさんが中心。これまで開催された勉強会は「Railsではてブもどきを作ろう」「GAE/PでPython入門」「Flex ( with AdobeAIR )」など多岐にわたる。


 こないだは、Go言語の勉強会を開催しました。はてなのセミナールームからの中継です。

――おぉ、それはすごいです! 「オンライン勉強会」はありそうでない発想だと思うのですが、きっかけはどこから得たのでしょうか。

Pasta-K 僕が高校1年生になった頃、Twitterが話題になり始め、勉強会でUstreamが活用されるようになってきたんです。ちょうどその頃にsora_hくんに会って、「地方在住なので、勉強会に参加する機会があまりない」(※)ということが話題になりました。そこで、「Ustreamやチャットで全部見れるようにしたらいいんじゃないの?」という話になったんです。実際に開催してみたら、意外と楽しかったので、定期的に開催することにしました。

――オンライン勉強会の良いところは、誰でも気軽に参加できることですよね。

Pasta-K そうですね、片手間に参加できることが良いですね。社会人のエンジニアに声を掛けたら、「仕事の合間に見てみるよ」と言ってくれた人もいました。

※編集部注:2011年11月18日、ご指摘を受けてsora_hさんの住まいについて訂正しました。誤記を心よりお詫び申し上げます。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。