FacebookのOpen Graphアプリを作りApp Centerに登録するには無料クラウドでできるFacebookアプリ開発入門(5)(3/5 ページ)

» 2012年05月18日 00時00分 公開
[亀渕景司株式会社pnop]

無料のVisual StudioでWebアプリの作成

 無料のVisual Web Developer 2010 Express(または有料のVisual Studio 2010でも可)を起動し、[ファイル]→[新しいプロジェクト]メニューを選択し、[Cloud]→[Windows Azureプロジェクト]を選択します。

図12 プロジェクトの新規作成 図12 プロジェクトの新規作成

 [新しいWindows Azure プロジェクト]ダイアログで[ASP.NET MVC 3 Web ロール]を追加します。

図13 ASP.NET MVC 3プロジェクトの追加 図13 ASP.NET MVC 3プロジェクトの追加

 [新しいASP.NET MVC 3 プロジェクト]ダイアログでは[インターネット アプリケーション]を選択します。

図14 ASP.NET MVC 3プロジェクトテンプレートの選択 図14 ASP.NET MVC 3プロジェクトテンプレートの選択

Open Graphオブジェクトのクラス

 作成されたASP.NET MVC 3プロジェクトのModelsフォルダにGiftクラス(Gift.cs)を追加します。このクラスを使用して、先ほど作成したOpen Graphオブジェクトタイプのプロパティなどを定義します。

Models\Gift.cs
   
:
中略
:
    public class Gift
    {
        public int GiftId { get; set; }
        public string Title { get; set; }
        public string ImageUrl { get; set; }
        public string Description { get; set; }
    }
:
中略
:
   
  

コントロールするクラス

 次に、クライアントからの要求を処理するGiftControllerを作成します。GiftControllerはOpen Graph オブジェクトを一意に表すURLにアクセスされた際に、対象のオブジェクトの情報を返すようにします。

 ASP.NET MVC 3プロジェクトのControllersフォルダに空のコントローラーを作成し、以下のようにコードを修正します。

Controllers\GiftController.cs
   
:
中略
:
    public class GiftController : Controller
    {
        private readonly List gifts;
        public GiftController()
        {
            string sampleImageUrl = "https://s-static.ak.fbcdn.net/images/devsite/attachment_blank.png";
            gifts = new List();
            gifts.Add(new Gift { GiftId = 1, Title = "Water", ImageUrl = sampleImageUrl, Description = "1 liter PET bottle" });
            gifts.Add(new Gift { GiftId = 2, Title = "Blood", ImageUrl = sampleImageUrl, Description = "A/B/AB/O" });
            gifts.Add(new Gift { GiftId = 3, Title = "Drug", ImageUrl = sampleImageUrl, Description = "Drug medicine" });
            gifts.Add(new Gift { GiftId = 4, Title = "Blanket", ImageUrl = sampleImageUrl, Description = "Blanket cloth" });
            gifts.Add(new Gift { GiftId = 5, Title = "Money", ImageUrl = sampleImageUrl, Description = "" });
        }
        public ActionResult Index()
        {
            return View(gifts);
        }
        public ActionResult Details(int id)
        {
            return View(gifts.Find(i=>i.GiftId == id));
        }
    }
:
中略
:
   
  

 本稿はサンプルなので、固定で初期化時(コンストラクタ)にGiftの情報を保持します(適宜サンプルデータを増やしておきます)。また、Giftの一覧を返すIndexメソッドと、指定されたIDに対応するGiftの情報を返すDetailsメソッドを追加しておきます。

Open Graphオブジェクトを一覧表示するビュー

 Giftの一覧表示を行うIndexビューは以下のように追加します。「Views」フォルダのコンテキストメニューから[追加]→[ビュー]を選択します。

図15 ビューの追加 図15 ビューの追加

 [ビューの追加]ダイアログで[ビュー名]にIndex、[厳密に型指定されたビューを作成する]にチェックし、モデルクラスから先ほど作成したGiftを選択し、[スキャフォールディング ビューテンプレート]の一覧から「List」を選択し[追加]ボタンでビューを追加します。

図16 Indexビューの追加ダイアログ 図16 Indexビューの追加ダイアログ

 これで一覧表示を行う既定の画面(ビュー)が生成されました。本稿では一覧表示はそのまま利用します(編集・削除等のリンクも含まれますが実装していません)。

 次ページでは、引き続きOpen Graphアプリを作成していきます。Open Graphのシーケンスや Facebook JavaScript SDKの関数、Open Graphの独自タグの使い方を解説します。

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