そして3つ目は、DeNAの運営する「ZEROSTORE」。Stores.jpやBASEが、割とゆる〜くオンラインショップをやるのに向いているとすると、ZEROSTOREはきちんと売り上げを上げたい!という方のためのサービスといえます。
商品の販売も、前述の2つのようにすぐには始められません。
というステップを踏みます。何度も繰り返される認証工程に、「お前マジなのか? 本気で商売する気があるのか?」と、こちらの腹のくくり具合を確かめられている感じがします。
商品を登録したり、売り上げ数値や会員数などの目標を達成するとコインがたまります。また、目標の達成に応じて「店舗ランク」というものもレベルアップするもよう。これは腹をくくるしかない気になります。
なお、くくった腹には応えるべく、できることはかなり盛りだくさん。売り上げの達成状況や見込みが分かるほか、店舗設計や商品登録、注文管理機能など、売るための仕組みが非常に細かく行き届いています。
店舗デザインは、数十種類のテンプレートから選べます。単なる商品の一覧ではなく、「新着情報」「おすすめ商品」「人気商品ランキング」などのパーツで構成された、一般的なECサイトのような凝ったデザインがあらかじめ用意されています。さらに、レイアウト編集画面で並び順を変えたり、項目を追加することもできます。
商品登録に関しては、基本的な商品情報はもちろんのこと、商品コードから仕入れ値までも設定できます。中でも、商品ごとに配送日の目安が選べるのは、在庫商品と注文生産の両方を考えている私には便利な機能。
また、注文は受注→入金待ち→入金完了→商品発送待ち→商品発送という段階を踏んで管理していくものですが、きちんとこのステータスごとに注文を管理できます。
そして、そんな機能満載のZEROSTOREの中でもちょっと気になるのは、Yahoo!ショッピングに商品が掲載されるサービス。Yahoo!ショッピングのモールからユーザーを誘導することができます。単独でオンラインショップで売るためにはきちんと集客をやらなければいけないわけですが、このサービスで販促効果が期待できます。
ただし、こんなステキなものがタダであるわけもなく、有料の決済プラン(スタンダードプラン、4,990円/月:税抜)に入る必要があります。また、Yahoo!ショッピングから購入されれば売り上げ手数料(7%:税抜)、ポイント原資、決済手数料が別途掛かります。これらの経費に見合う利益が出せるかどうか、扱う商品の特性や利幅、販売数の見込みなどを事前にきちんと検討しておきましょう。
なお、ZEROSTOREでは決済手段のほとんどが有料プランの中にあります。そのため、ベーシックプラン(3,990円:税抜/月)、スタンダードプラン、プレミアムプラン(9,990円:税抜/月)のいずれかを選ばないと販売しにくいと思います。月額費用を負担せずに使うこともできますが、決済手段は代金引換のみとなります。銀行振込を設定することはできません。
このように、ZEROSTOREは機能面や料金面から見ても、「趣味の延長」というよりはきちんと売り上げを上げて生業・副業として成り立たせようという人を満足させる、本格的なECサイトに近いものといえます。同じ簡単オンラインショップでも、Stores.jpやBASEとの違いを踏まえて活用しましょう。
店舗設計や商品登録、注文管理などの機能が盛りだくさん!
多彩な決済方法が導入できて、購入機会を逃さない!
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