最後はホワイトボードの運営する「Whytelist」。オンラインショップではなくて「オンラインフリーマーケット」としてうたわれていますが、カバンやアクセサリなどを制作して販売している人もいて、手持ちの中古品を売るだけではない利用が可能です。なお、Whytelistは「お互いに顔の見える関係の中での売買」を標榜しており、Facebookのアカウントを使って会員登録します。なので、法人として販売したい場合や、あまり個人として露出したくない人には利用しにくいかもしれません。が、Stores.jpやBASEにはないモール型となっており、集客が期待できるのが大きな魅力といえるでしょう。
ショップを作りたいときは、Facebookアカウントで会員登録した後、「ショップ編集」から行います。メインイメージとなるカバー画像と背景画像を設定できます。
1商品当たり、写真は7点まで掲載できます。また、商品登録機能でちょっと面白いのは「ストーリーテンプレート」というものがあるところ。Episode、Recommend、Reuseの3パターンが用意されていて、商品への思い入れや、商品をどう使ったら良いか、どんな人に向いているかなど、商品アピールの際に何を書くべきかのきっかけを示してくれます。
なお、商品登録においては、サイズやカラーなどの商品オプションは設定できません。そうした商品はバリエーションの数だけ個別の商品として登録して対応しましょう。送料の設定もできないので、商品価格に上乗せしておく必要があります。
また、Whytelistは、インターネットオークションなどで用いられる、購入者と販売者以外の第三者が仲介するエスクローサービスとして取り引きします。購入者からの支払代金をWhytelistがいったん預かり、販売者が配送した商品を購入者が受け取った後、購入者によって取引が評価されて初めて、支払代金が販売者に渡される仕組みとなっています。
ということもあってか、Whytelistとして「特定商取引法に基づく表記」はありますが、自分のショップとしてそれを書く欄は用意されていません。
Whytelistで売られているものは、リサイクル品のほかは、ハンドメイド系が多いですが、それなら「Etsy」や「Creema」「tetote」「モノイロ」「SAWZOW」などなど、ほかのサービスもたくさんあります。が、Whytelistでは販売者として商品を出品したり、ほかのショップの商品を評価したりファンになったりすると、その行動が自動的にFacebookに反映されます(自動投稿はオフにすることも可能)。これらの行動は単なる「いいね!」ではなく、ワンクリックでも「シェア」としてきちんとニュースフィードに投稿されるので、ソーシャルグラフを通じて地道に販売を広げていこうという志向を持っている人には良いのではないでしょうか。
ソーシャルグラフを生かしたモール型オンラインフリーマーケット!
商品が人の目に触れやすく集客に期待!
といった感じで4つのサービスを比較してきましたが、簡単にオンラインショップが持てるといっても、その特徴は各社さまざま。販売に対するモチベーションの具合から始まり、扱う商品の種類、想定される売り上げ高、1回当たりの購入金額などをかんがみてよく検討し、自分にピッタリのサービスを見つけたいものですね。
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