設定が完了して、ジョブの実行ボタンを押すと、ビルドとテストを実行し、レポートを作成してくれます。
ジョブの実行は、ボタンを押さないといけないの? 朝テストみたいに毎朝ビルドとテストを実行するのなら、自動的にやってくれると便利だけどなぁ。
ジョブ設定画面の[ビルド・トリガ]で[定期的に実行]にチェックを入れ、スケジュールを設定すると、定期的にジョブを実行できます。例えば、下記のように「0 8 * * *」とスケジュールに設定すると、毎朝8時にジョブが自動的に実行されます。
1度ジョブの設定をすれば、RedmineからJenkinsのジョブを実行したり結果を見ることもできるよ。
はい。RedmineにHudsonプラグインの設定を行うと、RedmineからもJenkinsのジョブの実行結果を確認したり、ジョブを実行できます。
Redmineのプロジェクトのメニューの[Hudson]から[設定]を選択し、JenkinsのURLとログインアカウントの設定を行い、1度保存します。
すると、ジョブのリストが表示されるので、Redmineから参照したいジョブにチェックを入れると、Redmineからジョブの実行と実行結果を参照できるようになります。
こうしてみると、Jenkinsって、いろいろ面倒そうだね〜。
そうね。今回は紹介を省いたけど、ビルド時にどういう処理をしたいかで、ビルドの実行内容を記述するビルドファイルをいろいろとカスタマイズしたり、またビルド結果の何をJenkinsに取り込んでレポートに表示させるかとか、いろいろと設定していかないといけないのは、ちょっと面倒かもね。
ビルドファイルの記述やJenkinsなどのCIツールの設定をこなす人は「ビルド職人」と呼ばたりします。本格的な設定をするには、“職人技”が必要かもしれませんね。まずは、簡単な例からで良いのでちょっとずつ、いろいろな設定をしてみてください。
「ビルド職人」ってすごいね……。でも、「職人」って響き、何だかあこがれちゃうなぁ、わたし。
今日のホームワークは、私から。「ビルド職人」目指して頑張ってください!
ALMiniumを使ってJenkinsとRedmineをセットアップしてみましょう。CentOSを利用してください。
サンプルのジョブをインポートし、ジョブを作成して実行してみましょう。
サンプルのソースコードを書き換え、失敗しているテストを成功させたり、わざと失敗するコードを追加したりしながら、Jenkinsのジョブを実行し、グラフがソースコードの状態により変化するのを確認してみましょう。
RedmineのHudonプラグインを有効にし、RedmineからJenkinsのジョブを実行してみましょう。
この連載も今回が最終回です。よく分からないキャラクターのドタバタ劇を交えながらスクラムの開発の基礎とALMiniumを利用したRedmineでのスクラム開発の進め方、そして最近のアジャイル開発でよく採用されているGitやJenkinsも紹介してきたけど、どうだったかな?
プロセスやツールは実際に実践で使ってみないと、そのありがたみは実感できないと思います。もし、この連載を読んで興味を持ったら、ぜひ実際に使ってソフトウェア開発をしてみてください。
機会があれば、またどこかで会いましょー。そんじゃーね。
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