Windows 8では、画像ファイルやPDFファイルの関連付けがWindowsストア・アプリになっており、エクスプローラやアプリケーション(電子メールの添付ファイル表示など)でファイルを開こうとするとWindowsストア・アプリが起動するようになっている。Windowsストア・アプリのビューア・ソフトウェアは、残念ながら機能が不足していたり、使いづらかったりすることが多くあまり有用ではない。さらにWindowsストア・アプリが起動すると、一度[スタート]画面に戻らなければ、デスクトップ画面に戻れない(Windowsストア・アプリからデスクトップ画面に直接戻れない)など、使い勝手もよくない。
そこで、ファイル拡張子とそれによって起動されるアプリケーションの関連付け(「既定のプログラム」という)を変更して、Windowsストア・アプリではなく、従来のWindows OSと同様、デスクトップ・アプリケーションで開くようにしよう。
[コントロール パネル]−[プログラム]グループ−[既定のプログラム]を開き、[既定のプログラムの設定]をクリックする。[既定のプログラムを設定する]が表示されるので、左側の「プログラム」の一覧から関連付けを変更したいプログラムを選択し、右下に表示される[既定でこのプログラムで開く項目を選択する]を選び、プログラムに関連付けられている拡張子を変更すればよい。
[B]
デスクトップ画面側でファイルをダブルクリックして、「フォト」や「リーダー」、「ビデオ」などに関連付けられている拡張子を、「Windowsフォト ビューア」や「Windows Media Player」などに変更する。なおPDFファイルは、デフォルトではデスクトップ側に該当するアプリケーションがないので、Adobe ReaderなどのPDFビューアをインストールして、関連付けを行うこと。
電子メールやPDFファイル中に含まれているWebサイトへのリンクをクリックしたり、ショートカットを開くと、デフォルトでは現在使用している側のInternet Explorer(IE)が起動するようになっている。Windowsストア・アプリから起動するとWindowsストア・アプリのIEが起動し、デスクトップ・アプリケーションやエクスプローラから起動するとデスクトップ側のIEが起動する。
常にデスクトップ側のIEが起動するようにするには、以下の手順で設定を行う。
これで、Windowsストア・アプリ内のリンクであっても、デスクトップ側のIEが起動するようになる。これが不便ならば、デフォルトの「Internet Explorerで自動的に判定する」にしておけばよい。
デスクトップ画面でエクスプローラを起動し、[表示]メニューをクリックしてリボン・バーを表示する。ここで、[ファイル名拡張子]と[隠しファイル]にチェックを入れると、拡張子と隠しファイルが表示されるようになる。[オプション]をクリックすると、Windows 7などと同様、[フォルダー オプション]ダイアログが開くので、さらに細かな設定が可能だ。
セキュリティ的には脆弱になるが、自分しかユーザーがいなかったり、実験的な用途で何度もログオンを繰り返したりするような場合、パスワードの入力を不要にしておきたいこともあるだろう。このような場合、以下の手順で設定したユーザーによる自動サインインを有効にできる。
2. [ユーザー アカウント]ダイアログが開くので、[ユーザー]タブの「このコンピューターのユーザー」でサインインするアカウントを選択する。
3. 「ユーザーがこのコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外す。
[C]
4. [OK]ボタンをクリックする。
5. [自動サインイン]ダイアログが表示されるので、指定したユーザーのパスワードを入力する。
またWindows 8では、起動時やスリープからの復帰時に自動的にロック画面となり、ここにWi-Fiの状態などが表示されるようになっている。ロック画面からサインイン画面に移行するには、何らかのキーを押すか、マウスでロック画面をクリックする必要がある。タブレットPCならば誤動作防止の効果があるが、デスクトップPCやノートPCの場合、ロック画面が表示される必要性はあまりなく、むしろログオンまでに操作が1つ増える分だけ、少々面倒となる。
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ・エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。
そこでロック画面を表示しないように設定しよう。設定は、以下のレジストリを編集するのが手軽だ。
項目 | 内容 |
---|---|
キー | HKEY_LOCAL_MACHINEの\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Personalization |
値の名前 | NoLockScreen |
種類 | DWORD(32bit値) |
値のデータ | 1(無効化)/0(有効化) |
このレジストリ値を「1」に設定すれば、ロック画面を非表示にできる。Personalizationキーはデフォルトでは存在しないので、新たに作成すること。これで起動時などにロック画面が表示されなくなる。このレジストリ・キーを削除するか、または「0」にすれば、再びロック画面が表示されるようになる。
このようにWindows 8にツールをインストールしたり、設定を変更したりすることで、かなりWindows 7ライクな操作性を実現できる。UIを酷評されることが多いWindows 8だが、[スタート]ボタン/メニューを追加するツールをインストールするだけでも、かなり使い勝手が向上して、使いやすいOSとなる。前述のとおり、こうしたツールが数多く提供されているので、いろいろと試してみて、お気に入りの1つをぜひインストールしてほしい。
「運用」
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