日本マイクロソフトは2013年10月18日、最新OS「Windows 8.1」の販売開始に合わせてイベントを開催し、ユーザーインターフェイスの改善、「SkyDrive」などクラウドサービスとの統合強化、セキュリティの強化などをアピールした。
日本マイクロソフトは2013年10月18日、最新OS「Windows 8.1」の販売開始に合わせてイベントを開催した。昨年リリースされた「Windows 8」をベースに、「スタートアップ」ボタンの復活をはじめとするユーザーインターフェイスの改善、「SkyDrive」などクラウドサービスとの統合強化、Internet Explorer 11の標準搭載、「Bing」エンジンを活用した検索機能の強化などが図られている。
日本マイクロソフト 代表執行役 社長の樋口泰行氏は、「Windows 8.1は単なるバグフィックスではなく、機能面、またセキュリティ面で大きな向上を図っている」と述べた。
同社はWindows 8のリリース時から、従来の数年単位のリリースサイクルに代わり、ブラウザなどでも採用されている「ラピッドリリース」を採用。OSのローンチから約1年で登場したWindows 8.1はその最初の例となるが、今後も、デバイスの多様化、高速化やクラウドをはじめとする新しいトレンドに速やかに追従すべく、ラピッドリリースを継続していくという。
イベントでは、パートナー14社が提供するデバイスとともに、タイル表示のカスタマイズやスタートアップボタンの復活、「リーディングリスト」を介した情報共有など、コンシューマー向けの機能がクローズアップされた。
だがWindows 8.1では同時に、企業ユースを想定した機能も強化されているという。例えばユーザーインターフェイスに関しては、起動時にModern UIによるスタート画面をスキップして、なじみのあるデスクトップ画面を表示できる選択肢を用意したほか、スタート画面とデスクトップ画面とをシームレスに切り替えできるよう改善した。ほかに、VPNやMDMの統合、Selective Wipeによる安全なBYODの支援など、セキュリティ面でも多数の機能が追加されている。
Windows 8.1リリースの一方で、2014年4月にはWindows XPのサポート終了が控えている。樋口氏は、すでにWindows 7向けの移行作業が進んでいる場合はさておき、「XPからの移行に向けた検証がまだこれからという段階ならば、ぜひWindows 8.1への移行をお勧めしたい」と述べた。さらに、カーネルのベースが共通であることから、Windows 7を搭載したPCとWindows 8.1を載せたタブレット端末との混在も可能だとしている。
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