米Eucalyptus Systemsは、Amazon Web Services互換のクラウド基盤ソフトウェア最新版となる「Eucalyptus 3.4」をリリースした。Eucalyptus 3.4では開発・テストワークロードのプライベートクラウドへの移行を支援するため、Amazon Machine ImagesをEucalyptus Machine Imagesに変換するユーティリティを提供した。
米Eucalyptus Systemsは、Amazon Web Services(AWS)互換のクラウド基盤ソフトウェア最新版となる「Eucalyptus 3.4」をリリースした。Eucalyptus 3.4では開発・テストワークロードのプライベートクラウドへの移行を支援するため、Amazon Machine ImagesをEucalyptus Machine Images(EMI)に変換するユーティリティを提供。VMwareユーザー向けにはVirtual Machine Disk(VMDK)からEMIへの変換サポートを強化した。
アップグレードプロセスのシンプル化を通じて重要な開発・テスト作業に不要な影響が出るのを防ぐ新機能「Warm Upgrade」は、Eucalyptusクラウド上でインスタンスのダウンタイムを伴わないソフトウェアアップグレードを実現するとしている。
新しい管理コンソールの「Hybrid Cloud User Console」では、単一のインターフェイスからクラウドリソースのモニタや管理ができるようにした。例えばEucalyptus上の開発・テストワークロードの状態をチェックした後に表示を切り替えて、AWSで運用しているプロダクションワークロードを参照するといったことが可能になる。
また、プライベートとパブリックの両方の環境にクラウドセキュリティのベストプラクティスを適用できるAWS互換機能「Identity and Access Management(IAM)Roles」の導入、高可用性の強化などが図られている。
Eucalyptusでは柔軟性が高くコスト効率的な開発・テスト環境が構築できると同社は説明する。欧州宇宙機関(ESA)やフィンランドのセキュリティ企業F-Secureなどにも採用され、分散型インメモリデータベース技術を手掛けるMemSQLはEucalyptusによって年間25万ドルを削減しているという。
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