退職時に受け取るのは「最後の給与」だけ??? うっかりミスを防ぐために、退職前後に必要な手続きを確認しよう
※この連載は「退職・転職・失業生活 裏表 実践マニュアル」(北村庄吾著)の第5章を、著者と出版社の許可の下、一部修正して転載するものです。データなどは、書籍出版(改定)時のものです。実際に使われる場合は、最新の情報をご確認ください。
退職前後に必要になる手続きの全体を確認しておこう。うっかりして必要な手続きを怠ると、後で取り返しがつかないことになる。
まずは退職時に会社へ返すものがある。社員証や制服など、会社から支給を受けたもので、返すべきものについては、就業規則に規定があるはずだから、確認するとよい。
また退職後に返却するものとして、健康保険証がある。もちろん退職時に返してもよい。
これとは逆に、会社から受け取るものもある。しっかりした会社だとこれらの手続きは滞りなくしてもらえるが、そうでない会社だと手続きが遅れがちになったり、漏れたりすることもままある。寂しい気持ちもするが、会社を辞めるとはそういうことだ。しょせん、辞めた社員のための手続きは非生産的なものなので、真剣にはやってもらえないと考えた方がよい。
北村庄吾著
日本実業出版社 1365円(税込み)
会社を辞めるときに誰もが直面する、保険や年金、税金の問題。退職という人生の節目に際して、在職中から退職後に知っておかなければならない知識や手続きのポイントを紹介する。
北村庄吾
中央大学卒業 社会保険労務士 ファイナンシャルプランナー
総合事務所Brain、ブレインコンサルティングオフィス代表。「やさしくわかる給与計算と社会保険事務のしごと」「社会保険労務士最短最速合格法」など著書多数。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.