Photoshop CCがメジャーアップデート。3Dプリンタやオンライン3Dプリントサービス向けにデータを出力できる。既存ユーザーも無償トライアルを利用できる。
米アドビシステムズは2014年1月16日、3Dプリントの新機能を搭載した「Photoshop Creative Cloud」(CC)のメジャーアップデート(バージョン14.2)を発表し、即日提供を開始した。3Dデータの作成から調整、印刷までの各工程に対応する。
同社はこうした新機能を試用してもらうためのトライアル期間も設定し、過去にPhotoshop CCをトライアル済みで期限が切れている場合でも、あらためて30日間のトライアルができると発表した。
Photoshop CCの3Dプリント機能では、3Dのデザインを最初から作成することも、既存の3DモデルをPhotoshopツールで加工して3Dプリント用に仕上げることも可能。自動メッシュ修復や支持構造生成、正確なプレビュー機能を提供し、イメージ通りのデザインを出力できるといい、「これからは、Photoshop CCで『3Dプリント』をクリックするだけで、3Dデザインを現実の世界に生み出せる」と説明している。
3Dモデルのプリントは、ローカルに接続された3Dプリンタや、主要オンライン3Dプリントサービス経由で出力できる。プリンタは「MakerBot Replicator」などの主要3Dプリンタに対応し、素材は3Dプリントのマーケットプレイス「Shapeways」で入手可能な陶磁器、金属、サンドストーンなどが利用できる。3Dパブリッシングサービスの「Sketchfab」に直接作品をアップロードすることもできるという。
Photoshop CCではこのほかの新機能として、オブジェクトを見る視点を変えられる「遠近法ワープ」、参照ファイルが変更された場合に最終的なデザインを自動更新する「リンクされたスマートオブジェクト」などが追加された。
また、「Adobe Illustrator CC」「InDesign CC」はフォントサービスの「Adobe Typekit」とシームレスに連携させ、プリントプロジェクトやPDFファイル、DPSアプリなどにTypekitのフォントを使うことが可能になった。
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