現在SkyWayは開発者向けに無償でAPIを公開しています。SkyWayを使うには、最初にAPIキーの取得を行います。
まずは、「http://nttcom.github.io/skyway/」にアクセスして「今すぐAPIキーを申し込む(無料)」ボタンをクリックします。
すると、申込み画面に切り替わります。背景ピンクのテキストボックスは必須項目ですので入力してください。
利用規約を確認後、「利用規約に同意して申し込み」ボタンをクリックして完了まで進んでください(Web表示画面で、「Localhost用のAPIキー」が発行されるので、メモしておいてください。本番APIキーが発行されるまでは、そちらを使います)。
翌日くらいには(筆者の体験では)、メールで本番用APIキーが発行されて届きます。
実際に本番サーバーにサンプルファイルをアップロードする際には、サンプルのAPIキーではなく本番用で送られてきたAPIキーに差し替えてアップロードする必要があります(※本番用APIキーを差し込む箇所の説明は、次の章で説明いたします)。
SkyWayを利用するにはPeerJSが必要ですので、GitHubの「nttcom/peerjs」にアクセスし「Download ZIP」からソースコードをダウンロードします。
ZIPを解答すると下記のファイル一覧が確認できます。
今回は、この中の「skyway_examples/caption-phone」フォルダーを使用します(※筆者の環境では他のサンプルが確認できなかったので、こちらで解説します)。
「caption-phone」フォルダーには、「字幕付きボイスチャット」というサンプルが入っています。冒頭の筆者のDEMOサイトは、こちらのサンプルを動かしているものです。
「caption-phone 」フォルダーの「js」フォルダー内「cphone.js」ファイルをテキストエディターで開きます。
19行目「var APIKEY_ = 」と始まる行ですが、この変数の値を本番キーまたは仮APIキーに差し替えましょう(筆者が使用した時には、登録時にメモした仮APIキーが最初から入っていました)。
APIキーを変更して保存したら、ファイルをアップロードしましょう。「caption-phone」フォルダーをそのままルート直下にアップロードします(※ルート直下でなくても問題ありません)。
ブラウザーから「http://{契約中のドメイン名}/caption-phone/index.html」を開きます。以下画面が開けば第一歩は成功です。
「Your ID is ***********」の赤文字IDはリロードするたびに変わるので、ここでは気にしないでください。赤文字IDが表示されなければ使用不可能なブラウザーですので、前述の対応ブラウザーを確認してください。
これでサンプル実行の準備は整いましたので、試してみてください。冒頭のDEMOサイトの動作と一緒でしょうか?
PeerJSの詳細は公式ドキュメントを参照してください。
これでSkyWayを使うと、どんなことができるかの一端を知ることができました。SkyWayを使うと、ビデオチャットなども可能です。他のサンプルもありますので、実際に試してみてはいかがでしょうか。
SkyWayは2013年末にできたばかりのプラットフォームです。まだまだ知られていない状況ですので、皆さんが面白いWebアプリを作成し、世の中に新しい提案をしていきましょう。これからのWeb制作者・エンジニアはこのような素晴らしいAPIをどんどん使ってチャレンジすることが大事です。Webの進化は速いので、誰よりも先に思いついたアイデアを現実にして、発信してみるといいと思います。
ぜひ、SkyWayを使い倒してみてはいかがでしょうか。
山崎大助 (デジタルハリウッド大学院 非常勤講師/INOP/U-SYS
著書『レスポンシブWebデザイン「超」実践デザイン集中講義』(ソフトバンククリエイティブ)
受賞歴:Microsoft MVP
デジタルハリウッド講師を務めるほか@IT、日経ソフトウエア、SoftwareDesign、ITProなどへ寄稿。HTML5ビギナーズ(html5jビギナー部)で勉強会を毎月or隔月開催中。ヒカ☆ラボなどのセミナーやイベントにも登壇中。本サイトで「HTML5アプリ作ろうぜ!」の記事連載中。
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