アプリ開発者がビジネスで成果を得るためのガイドライン還暦からのスタートアップ!(2/4 ページ)

» 2014年03月20日 18時00分 公開
[薬師寺国安,PROJECT KySS]

キーワードも重要

 多くのWindowsストアアプリが存在する中で、自分のアプリを目立たせ、検索をしやすくするためには、アプリを申請する際に記入するキーワードも重要な役割を果たす。

キーワードが鍵(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)7ページ目から引用)

 筆者はあまりキーワードを指定していないが、キーワードは、最大7個、それぞれ45文字以内での登録が可能になっている。もっとこのキーワードを有効に利用すれば、検索にも掛かりやすくなり、ダウンロード数も稼げるのではないかと思う。このキーワードの指定は、アプリをWindowsストアに申請する際に指定できる。

アプリのキーワードを指定した画面

アイコンの役割

 アイコンも重要な役割を果たす。冒頭の筆者が公開したアプリのアイコンを見れば分かるように、文字だけのアイコンもあれば、キャラクターを含めたアイコンもある。人間の心理として、可愛いキャラの載っているアイコンの方が、ユーザーの目につきやすいし、好印象を与えると思う。

アイコンを作る(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)7ページ目から引用)

 ガイドラインには「文字(特にアプリ名)は使用しません。プロ意識を持って、人目を引く画像の作成に力を注げば、大きな成果(ダウンロード数)につながります」とあるが、筆者は面倒くさがりの性格もあって、文字だけのアイコンも結構多く使っている。しかしユーザーが求めていたアプリなら、文字だけのアイコンであってもダウンロード数は期待できる。

 やはり、肝心なのは、ユーザーが求めているかどうかという点なのだ。例えばアイコンに「現在位置からの病院検索」という文字だけのアイコンでアプリを公開しても、「病院」と言う人命に関わる検索アプリなら、「消防署関連」や、「お医者さん」関連でダウンロードされる可能性があるのだ。救急車で病院を探す場合に便利で実用価値があるからだと思う。

アプリの適正なカテゴリとサブカテゴリ

 自分の申請したアプリがどのカテゴリ、どのサブカテゴリに分類されるか、正確に選択しなければならない。

正しく分類する(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)7ページ目から引用)

 この選択を誤ると、当然Windowsストアからリジェクトされるのだが、時々カテゴリが不整合でも認定される場合があるから注意が必要だ。自分は「教育」カテゴリで作ったはずが、間違って「ゲーム」カテゴリに登録してしまうと、「ゲーム」カテゴリのアプリは膨大な数公開されているので、自分の作ったアプリを見つけてもらうことは非常に困難となる。自分のアプリを適正なカテゴリに登録することは重要だ。

 カテゴリとサブカテゴリについては、下記のURLを参考にしてほしい。

申請時の、「説明」欄で「アプリの価値と有用性」を明確にする

 また「説明」の欄もあるので、公開しているアプリがどのようなアプリで、どのような価値と有用性をユーザーにもたらすことができるかを事細かく説明しておくといいだろう。

 この「アプリの価値と有用性」はWindowsストアの審査において、かなり重要なウエートを占めている。単に画面に時刻を表示するだけのアプリは、「価値と有用性がない」という理由で確実にリジェクトされるので、注意しよう。

 またアプリの操作方法についても、この「説明」の欄に書いておく。もし、操作方法が複雑で、「説明」欄で紹介し切れない場合などは、別途操作方法のページを用意して、そこにリンクを張るなどの心遣いが必要だ。

説明とスクリーンショット(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)8ページ目から引用)

スクリーンショットの役割

 アプリを申請する際にスクリーンショットを8枚載せることができる。サイズは1366×768または768×1366サイズの画像で、これはWindowsストアアプリの紹介時に表示される画像だ。

 この画像を見て、このアプリが具体的にどのようなことができるのかを事前に確認できる。

 また画像には200文字以内のキャプションを含めることが可能なので、どのような操作をする画面なのかを手短に書いておくと、ユーザーの判断資料にもなる。ダウンロードする前に、そのアプリの概要が理解できる。

アプリのスクリーンショットとキャプションを載せる

 ダウンロードしてもらうためには、できるだけ8枚の画像を掲載し、適切な内容のキャプションを付けておくことが望ましい。

 単に1枚の画像と簡単なキャプションだけで済ませていたら、開発者本人にその気はなくても、ユーザーは、このアプリはあまりユーザーの反応を期待して作られたアプリではないのだな、と誤解される可能性だって十分にあるのだ。

 実際にWindowsストアで公開される場合は、下記のように表示される。

Windowsストアでアプリの紹介に使用されたスクリーンショット

その他の施策

 この他にもガイドでは、さまざま自分のアプリを目立たせる施策があるので、参考にしてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。