アプリ開発者がビジネスで成果を得るためのガイドライン還暦からのスタートアップ!(3/4 ページ)

» 2014年03月20日 18時00分 公開
[薬師寺国安,PROJECT KySS]

アプリ公開後に、多くの人に知らせるには

 アプリをWindowsストアで見付けやすくしたら、次はストアの外に出てプロモーションを行い、アプリの存在を広める必要がある。ガイドの「アプリ公開後のプロモーション」の章から、幾つかの施策を紹介しよう。

 ガイドでは、アプリを広めるメディアをペイド(Paid)メディア、オウンド(Owned)メディア、アーンド(Earned)メディアの3つに分類している。ペイドメディアは、その名の通り、お金を払って出す広告だ。これはコストが掛かり、個人開発者やスタートアップにはなかなか難しいだろう。

 そうなると、オウンドメディアかアーンドメディアの活用が考えられる。アーンドメディアについては後述するが、自分の所有するソーシャルメディアを活用することが、一番の近道になるだろう。

 ガイドでは、下記のようにソーシャルメディア活用時の推奨事項と注意事項を示している。

ソーシャルメディアのベストプラクティス(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)20ページ目から引用)

Facebookでアプリの動画を公開する

 筆者は以前、アプリを作って認定されストアに公開されるごとに、アプリの操作方法を動画で撮ってFacebook上にその動画をアップロードして宣伝していた。ユーザーが実際にダウンロードする前に「どのような内容のアプリか」が分かり、操作性も分かるので、これはなかなか良い方法であった。当然評判が良ければ「いいね」が付くので、アプリの評価の判断にもなる。

 例えば、「四国八十八か所」というWindowsストアアプリの操作方法を、この当時はスマートフォンで動画を撮影していたので、画像は粗かったが、Facebookに投稿していた。一例が下記の動画だ。

 また、このアプリを作成した当時のWindows OSは8.0だったので、現在のWindows 8.1とでは、表示が多少異なる点はご了承願いたい。

 しかし、最近はアプリ作成の数も少なくなったので、この方法は採用せず、WindowsストアアプリのURLだけをFacebook上で公開している。これだけでも、「いいね」の数でアプリへの反応が分かるので効果的だ。

 ガイドでは、下記のようにFacebook活用時の推奨事項と注意事項を示している。

Facebook活用時の推奨事項と注意事項(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)22ページ目から引用)

Twitterでつぶやく

 Twitterで自分が公開したWindowsストアアプリのURLをつぶやくのも効果があるだろう。そのためには、常日頃からフォローしたりして、フォロワーの数を増やしておく必要がある。いくらTwitterで呟いてもフォローしてくれる相手がいないのでは話にならない。リツイートして拡散してもらえれば、大いなる宣伝力となる。

 ガイドでは、下記のようにTwitter活用時の推奨事項と注意事項を示している。

Twitter活用時の推奨事項と注意事項(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)21ページ目から引用)

メーリングリストで宣伝する

 また筆者は主催のメーリングリストを1個持っており、会員数も620名ほどいるので、新しいアプリが公開されるたびにメーリングリストにも流している。筆者が主催するメーリングリスト以外に、デザインに関するメーリングリストにも2つほど加入しているため、そちらにも公開したアプリのURLなどを記載して投稿する方法を取っている。

 ガイドでは、下記のように電子メールのテンプレートも紹介しているので、活用してみてはいかがだろうか。

電子メールのテンプレートの紹介(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)23ページ目から引用)

名刺にWindowsストアアプリのURLを書いておく

 日本人にとって、名刺はなくてはならないものだ。初対面の相手には必ず名刺を渡す。この慣例をWindowsストアアプリの宣伝に利用しない手はないだろう。自分のお気に入りのWindowsストアアプリのURLを名刺の片隅にでも、ちょこっと、何気なく印刷しておくだけでも、もらった側の人間は「これは何だろう?」と思って、必ずそのURLにアクセスしてくれるはずだ。そうなれば、こっちのものだ。この方法をぜひ試してほしい。

 ガイドでは、下記のように名刺のテンプレートも紹介しているので、こちらも活用してみてはいかがだろうか。

名刺のテンプレートの紹介(「アプリのプロモーション〜 初めてガイド〜」(日本マイクロソフト)24ページ目から引用)

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