ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c 「Bronze DBA」試験ポイント解説編Oracle Master 12cの攻め方(3)(3/3 ページ)

» 2014年05月29日 18時00分 公開
[オラクルユニバーシティ 平賀博司,@IT]
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データベースの監視、およびアドバイザーの利用

 データベースの状態の監視や、アドバイザーに関する問題も、よく出題されます。

例題 UNDOアドバイザーに関する正しい記述はどれですか?


A UNDO表領域に最適なUNDO保存期間を推奨する

B 自動で追加のUNDO表領域を作成する

C UNDO表領域を結合するタイミングを推奨する

D UNDO表領域を固定サイズに変更するように推奨する

E UNDO表領域の最大サイズを推奨する


 トランザクションによってデータが変更される場合、変更前に元のデータがコピーされます。

 変更前のデータはUNDOデータと呼ばれます。このUNDOを適切に管理することは、ロールバックやフラッシュバックといった元に戻す機能を保証する目的でも、変更中の問い合わせに対する読み取り一貫性を保証する意味でも重要です。

 この問題では、UNDO表領域の管理の1つとして、UNDOアドバイザーの機能に関して訪ねています。正解は「A」です。EM Express上でUNDO管理画面、およびUNDOアドバイザーの機能の確認をしましょう。

 もう1つアドバイザーの問題を考えてみましょう。

例題 SQLチューニングアドバイザーが生成しない推奨はどれでしょうか。全て選択してくさい。


A SQL構文の再構築

B 新しい索引の作成

C パーティション化した表の作成

D 欠落した統計の収集

E マテリアライズドビューの作成


 データベースの基本的なパフォーマンス監視やチューニングの基本機能も、押さえるべきポイントです。ここではSQLチューニングアドバイザーに関する知識を確認しています。「生成しない」という部分に注意して、回答を選びましょう。

 正解は「C、E」です。SQLの再構築や、必要な索引の定義などの推奨は、SQLチューニングアドバイザーが行ってくれます。

まとめ

 いかがでしょうか。ここでは例題として、各トピックに関連する問題を通して確認をしました。トピックごとに「Oracle Database 12c」の正確な理解が必要になることが分かりましたでしょうか。

 Bronze DBAの試験に向けて学習をすることで、「Oracle Database 12c」の基本的な構造や仕組みを整理できます。それをベースに業務の中で知識を活用することで効率よく、安全にデータベースを活用していただけるようになるのではないでしょうか。SQLもそうですが、「試験」をきっかけに、正しい理解と、最新の情報を入手することに、学習していく大きな意義があるのですね。

 今回の連載はこれで最終回です。試験に向けて勉強に取り組んで、ぜひ、ORACLE MASTERの第一ステップとしてのBronze試験合格、認定を取得してください。応援しています!

筆者プロフィール

平賀博司

平賀博司(ひらがひろし)

日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ研修部 プリンシパルインストラクター

データベースのシステム開発に関連するコース、Java関連コース全般の登壇やシステム設計演習、疑似プロジェクトなどのコース設計を行う。鉄道好きが高じ、鉄道情報システム(JRシステム)に在籍したこともある。


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