例題を解きながら、ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c 「Bronze DBA」の学習ポイントを学びましょう。
前回までにご紹介したように、「ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c」に認定されるには、2つの試験に合格しなければなりません。今回は、そのうちの「Bronze DBA 12c」試験攻略に向けて、学習のポイントを確認しましょう。
試験の名前は「Bronze DBA 12c」、試験コードは「1Z0-065」です。
この試験は、「Oracle Database 12c」に関する基本的な知識として、内部の仕組みや管理されるオブジェクトの種類、その管理方法、また、基礎的なバックアップ、リカバリについて問われます。
SQL試験のときと同じで、オラクルユニバーシティのWebサイト上の、「試験内容チェックリスト」で、試験範囲のトピックを確認できます。
それでは、トピックごとに例題を挙げながら、確認してみましょう。
※受験前に必ずオラクルユニバーシティのWebサイトで、最新の正しい情報を確認してくださいね。
例題 環境変数ORACLE_HOMEに関する正しい記述はどれですか?
A ディレクトリ構造のベースとなるディレクトリパスを指定する
B Oracle製品をインストールするディレクトリパスを指定する
C データベースシステムを識別するための名前を指定する
D ライブラリの位置を指定するディレクトリパスを指定する
バージョンによらず、基本的な知識として押さえておかないといけない内容です。正しく選べていますか。正解は「B」です。A、C、Dもそれぞれ環境変数で指定できます。どの環境変数になるのかについても確認しておきましょう。
例題 Oracle Enterprise Manager Database Express(EM Express)で管理作業をするための新規ユーザーを作成しようと考えています。ユーザーに付与するロールについて正しい説明を全て選択してください。
A EX_EXPRESS_BASICを付与すると、ユーザーはEM Expressに接続して全ての機能を使用できる
B EX_EXPRESS_BASICを付与すると、ユーザーはEM Expressに接続して読み取り専用でページを表示できる
C EX_EXPRESS_ALLを付与すると、EM_EXPRESS_BASICロールが含まれる
D EX_EXPRESS_ALLを付与しないと、EM Expressにアクセスできない
「Oracle Database 11g」までは、Enterprise Manager Database Controlという機能で、データベース管理操作が一通り行えました。しかし「Oracle Database 12c」では、Oracle Database内に機能を集約したOracle Enterprise Manager Database Express(EM Express)という管理ツールに置き換わり、同時に作業可能な範囲も変わっています。「Oracle Database 12c」の大きな変化の一部ですので、EM Expressで何ができるかについては、確認をしておきましょう。
この問題は、EM Expressにアクセスするために必要な「ロール」に関する知識を確認しています。正解は2つ、「B、C」です。
もう1つ考えてみましょう。
例題 Oracle Enterprise Manager Database Express(EM Express)では行えない機能を全て選択してください(対象はCDB以外のデータベースインスタンスとします)。
A 表領域の管理
B インスタンスの起動と停止
C 初期化パラメーターの管理
D データベースの定期バックアップ
E リアルタイムパフォーマンス監視
EM Expressでできること、できないことに関しての知識を問う問題です。マニュアルなどに、EM Expressでできることが何かが明記されていますので、確認しましょう。正解は「B、D」です。
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