iOSシミュレーターに元から入っているサンプル写真は5枚程度であり、位置情報なしの写真です。今回は位置情報付きの写真を使ったアプリ「PhotoMap」を作るので、位置情報付きの写真をシミュレーターに入れておきたいところです。
そこで、位置情報付ききの写真をシミュレーターに入れるサンプルプロジェクトを作成しました。このプロジェクトをシミュレーターで実行すれば、シミュレーター上に位置情報付きの写真が追加されます(シミュレーターまたは実機に位置情報付きの写真が存在する場合は、このセクションを読み飛ばして構いません)。
写真追加用のサンプルプロジェクトは以下のGitHubリポジトリで公開しています。
ブラウザーで上記ページを開き、ページ右下の[Download ZIP]ボタンをクリックしてください。「AddPhotosSample-master.zip」というファイルがダウンロードされます。
「AddPhotosSample-master.zip」ファイルを解凍し、「AddPhotosSample.xcodeproj」ファイルをダブルクリックしてXcodeで開いてください。
写真追加用のサンプルプロジェクトにはJPEGファイルとJSONファイルが含まれています。
このJSONファイルを基に写真ファイルを読み込むようにしてありますので、以下の項目をカスタマイズすることは可能です。
[ { "imageName": "001.jpg", "latitude": 35.70208, "longitude": 139.767935 }, { "imageName": "002.jpg", "latitude": 35.697431, "longitude": 139.774696 }, { "imageName": "003.jpg", "latitude": 35.700722, "longitude": 139.697358 }, { "imageName": "004.jpg", "latitude": 35.715298, "longitude": 139.772757 }, { "imageName": "005.jpg", "latitude": 35.549393, "longitude": 139.779839 } ]
さて、写真追加の処理を実施してみましょう。サンプル写真を追加したいシミュレーターの機種を選択し、[Run]ボタンをクリックしてアプリを実行します。Xcode画面下部のデバッグコンソールに「add location data success」というログが写真の枚数分(デフォルトでは5回)表示されれば完了です。
iPhone 4s/6/6 Plusの3機種に対して、この追加作業を行えば十分だと思います。
iOSシミュレーター(iPhone 4s)の実行結果を図11と図12に示します。写真(Photos)アプリを開くと、位置情報付きの写真5枚が追加されているのを確認できました。
今回は、Swiftについて解説しつつ、前回の記事で追加したMapView上にピンを追加しました。
次回も引き続き「PhotoMap」の実装を進めていきます。「今回の記事で追加した写真」にひも付いた座標にピンを表示するところから始めます。
クラスメソッド株式会社 iPhoneアプリサービス事業部所属のプログラマーです。iOSアプリの開発がメインですが、デザインやAWSなども勉強中です。
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