iPhone 6/6 PlusアプリをSwift言語で作成してみたいという初心者向けにiOS 8の新機能を使ったアプリの作り方を一から解説する入門連載。最終回は、これまでの連載を振り返り、これまで作成したPhotoKitを使ったサンプルアプリの仕上げとしてセグエを使った画面遷移を実装の仕方や、プロパティオブザーバーとwillSetの基本的な使い方を解説する。
本連載は、iPhone 6/6 PlusアプリをSwift言語で作成してみたいという初心者向けにiOS 8の新機能を使ったアプリの作り方を一から解説する入門連載です。第1回の「開発者が知っておきたいiOS 8の新機能&Xcode 6のインストールと基本的な使い方」では、2014年の6月にWWDCで発表され、9月18日に正式リリースされたiOS 8の概要を簡単に紹介し、iPhone 6/6 Plusアプリ開発を始めるための環境構築について説明しました。
第2回の「iOS 8のPhotoKitの概要&Xcode 6.1/Storyboard/Auto Layout/iOSシミュレーターの基本的な使い方」では、iOS 8の新機能である「PhotoKit」、サンプルとなる「PhotoMap」アプリの概要について説明し、MapViewを表示するところまで解説しました。第3回の「Swiftでの変数の定義、Xcodeでのアウトレット接続、iOSシミュレーターへの画像素材追加」では、Swiftでの変数定義について解説し、MapView上へピンの追加と画像素材の追加を行いました。
第4回の「OptionalなどSwiftとObjective-Cの違いを意識してPhotos Frameworkを使う」では、「Photos Framework」の機能を使用してフォトライブラリから写真情報を取り出し、写真情報にひも付いた座標にピンを表示しました。
そして、前回の連載第5回記事「Swiftのカスタムクラスの作り方――プロトコル、サブクラス、イニシャライザー、タイププロパティメソッドのオーバーライド、デリゲートについて注釈の作成で学ぶ」ではカスタムの注釈オブジェクトと注釈ビューを新規作成し、地図上に写真のサムネイルが表示されるように修正しました。
連載最終回となる今回は注釈ビューが選択状態の場合に表示される吹き出しをタップした際の動きと、遷移先の「詳細画面」を作成します(図1)。
前回までの作業を反映したプロジェクトはGitHubの以下のページからダウンロードできます。以下のページの「Source code」リンクをクリックしてダウンロードしてお使いください。
本連載では、Xcode 6.1で解説を進めてきました。本稿は、執筆時点(2015年5月18日)での最新バージョンであるXcode 6.3.1で進めていきます。Mac App Storeを使用してアップデート(インストール)を行ってください。
Xcodeのアップデート(インストール)方法は本連載の第1回目の記事「開発者が知っておきたいiOS 8の新機能&Xcode 6のインストールと基本的な使い方」で解説している手順と同様です。
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