UbuntuへXREをインストールするには、以下が必要になる。
まずはこれらのインストールを行おう。
OS Xでは、HomebrewでXREをインストールする際に同時にmonoもインストールされたが、Ubuntuの場合は手動で前もってインストールしておく必要がある。Ubuntu 14.04 LTSでは「sudo apt-get install mono-complete」コマンドでインストールされるmonoのバージョンが「3.2.8」と古いため、mono-projectのダウンロードページから最新版をインストールする。
実際のインストール手順については、ダウンロードページにある各ディストリビューション用のインストラクションを参考にしてほしい。例えば、Ubuntuへのmonoのインストールについてのドキュメントは「Debian, Ubuntu, and derivatives(英語)」ページで参照できる。
ここでは上記のページに従って、以下の手順でmonoをインストールした(詳細なコマンドラインは上記のページを参照のこと)。
最後に「sudo apt-get install curl」コマンドを実行してcurlコマンドをインストールする(curlコマンドがインストールされていない場合)。
XREのインストールはGitHub上に記載されている以下のコマンドラインを入力するだけだ。
curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/aspnet/Home/master/kvminstall.sh | sh && source ~/.kre/kvm/kvm.sh
このコマンドは、GitHubで公開されている「kvminstall.sh」ファイルを取得して、shコマンドでそのファイルを実行し(これによりXREがインストールされる)、最後に「~/.kre/kvm/kvm.sh」ファイルをsourceコマンドで実行する(これによりkvm.shファイルに記述されている設定内容が現在のシェル環境に読み込まれる)。
必要に応じて、上記の「XREのインストールコマンド」でも行っている「source ~/.kre/kvm/kvm.sh」などのコマンドラインを「~/.bash_profile」ファイルなどに追記しておく(筆者の環境では同様な記述が「~/.bashrc」ファイルに自動的に追加された)。
OS Xの場合とは異なり、Ubuntuでは上記のコマンドラインを実行してもKVMがインストールされるだけだ。そのため「kvm upgrade」コマンドを実行して、最新バージョンのXREをインストールしておく必要がある。
なお、OS XとUbuntuではXRE関連のファイルが格納されるディレクトリも異なっている。OS Xでは「~/.k」ディレクトリが使われていたが、Ubuntuでは「~/.kre」ディレクトリが使われる。また、OS Xでは「~/.k/runtime」ディレクトリにランタイムの各バージョンが、「~/.k/packages」ディレクトリに後述する「kpm restore」コマンドで取得したアセンブリなどが格納される。一方、Ubuntuでは「~/.kre/packages」ディレクトリにランタイムが、「~/.kpm」ディレクトリ以下に「kpm restore」コマンドで取得した各種アセンブリが格納される。
UbuntuでASP.NET 5を実行するための準備はこれで完了だ(実際には、もう一手間が必要になるが、これについては後述する)。
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