OS X/UbuntuへのXREのインストールが済んだら、「aspnet/Home」でサンプルコードが配布されているので、まずはこれを実行してみよう。「git clone」コマンドを使ってもよいし、ZIPファイルをダウンロードしてもよいので、適当なディレクトリにアーカイブを展開しておく(ここでは、OS X/Ubuntuの両者で「~/work/aspnet5/Home-master」ディレクトリ以下に取得したサンプルコードを展開した)。
サンプルコードを実行する手順は主に以下のようになる。
具体的に説明していこう。
「Home-master/samples/ConsoleApp」ディレクトリにはいわゆる「Hello World」アプリが保存されている(以下のコード)。
using System;
public class Program
{
public static void Main()
{
Console.WriteLine("Hello World");
}
}
このアプリを実行するには、以下のようなコマンドラインを実行する。
1: $ source kvm.sh # まだ、「source kvm.sh」コマンドを実行していない場合
2: $ cd ~/work/aspnet5/Home-master/samples/ConsoleApp
3: $ kpm restore
4: $ k run
5: Hello World
kpmコマンドは、ASP.NET 5のパッケージに関連する各種操作を行うためのコマンドで、上記のように「restore」を指定してこのコマンドを実行すると、プロジェクトのルートディレクトリにあるproject.jsonファイルをチェックして、アプリの実行に必要なアセンブリをNuGet(やMyGet)経由で取得してくれる。そこで、ConsoleAppディレクトリにあるこのファイルの内容を見てみよう。
{
"dependencies": {
},
"frameworks": {
"aspnet50": {},
"aspnetcore50": {
"dependencies": {
"System.Console": "4.0.0-beta-*"
}
}
}
}
このファイルには依存関係の他に、ビルドターゲット、構成情報などを記述する。
この他にも「"sources"」(コンパイル対象のファイルを指定)、「"WebRoot"」(Webアプリのルートディレクトリを指定)などの設定を記述可能だ。詳細についてはaspnet/Home以下の「Project.json file」(英語)を参照のこと。
なお、取得したアセンブリは「~/.k/packages」ディレクトリ(OS X)あるいは「~/.kpm/〜」ディレクトリ(Ubuntu)に格納される。
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