[定義をここに表示]コマンドを使って、その場で別の場所や別ファイルにあるソースコードを参照したり編集したりする方法を解説する。
対象:Visual Studio 2013以降
ただしExpressエディションを除く
コードを編集しているときに、呼び出しているメソッドなどの内容もちょっと書き換えたいといったことはないだろうか? [定義へ移動]コマンド(キーボードマップがC#のときは[F12]キー、VBのときは[Shift]+[F2]キー)を使えば表示箇所を切り替えられるが、元の場所と併せて両方とも編集しようとするとあらためて画面を分割することになって少々不便だ。また、画面が予想以上にスクロールされてしまって元の編集箇所を見失うこともある。Visual Studio 2013では、新たに[定義をここに表示]コマンド([Alt]+[F12]キー)が搭載され、その場で呼び出し先のコードを編集できるようになった(Communityエディション以上)。本稿では、[定義をここに表示]コマンドの使い方を解説する。
従来の[定義へ移動]コマンドは、次の画像のような動作をする。
次の画像のように両方を表示させるには、けっきょく手作業で定義箇所を表示しなければならない。また、定義が同じファイル内にある場合には、画面がそこまでスクロールしてしまうので、元の編集箇所を見失ってしまうこともある。
Visual Studio 2013に搭載された新しい[定義をここに表示]コマンドは、C#/VB/C++だけで有効である(従来の[定義ヘ移動]コマンドはXAMLでも使える)*1。[定義をここに表示]コマンドを使うと、次の画像のようにその場で(エディターの同じ画面内に)定義箇所が表示され、編集もできる。
表示している定義箇所の中で、さらに[定義をここに表示]コマンドを使ってもよい。次の画像のように、新しい定義箇所に切り替わる。
「定義をここに表示」を終了するには、右上の黄色いタブにある[×]ボタンをクリックするか、[Esc]キーを押す。その他にも便利なショートカットキーが用意されている。詳しくはMSDNの「方法: [定義をここに表示] を使用してコードを表示および編集する (Alt + F12)」を参照してほしい。
*1 Visual Studio 2015では、XAMLにも[定義をここに表示]コマンドが提供される予定になっている。
カテゴリ:Visual Studio 処理対象:IDE
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