UnityのAudio Mixerの再生やボリュームを制御するにはUnity 5で無料になった機能の使い方(2)(2/3 ページ)

» 2015年05月08日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

Audio Mixerを追加する

 Unityのメニュー「Window」→「Audio Mixer」と選択すると、下の「Project」のタブに「Audio Mixer」のタブが追加される。表示されている「Mixers」の右横にある「+」アイコンをクリックする。すると「NewAudioMixer」が追加されるので、名前はデフォルトのままにしておく。

 右側に「Master」という名前の「Audio Mixer」が追加される(図4)。今回は、「Cube」に3つの音楽を適用するので、「Audio Mixer」も3個追加する。

図4 「Mixers」の横の「+」アイコンをクリックして、「NewAudioMixer」を追加する

 「Master」を選択した状態で、「Groups」の横にある「+」アイコンをクリックすると、「New Group」が追加されるので名前を「Audio Mixer1」とする。再度「+」アイコンをクリックして「Audio Mixer2」を作成する。再度「+」アイコンをクリックして「Audio Mixer3」を作成する(図5)。

図5 「Master」を選択した状態で、「Groups」の横にある「+」アイコンをクリックして、3個の「Audio Mixer」を追加する

 「Audio Mixer」の設定は、ここでいったん終了だ。

各Cubeにパーティクルを適用する

 次に、Plane上に配置した3個のCubeにパーティクルを適用する。

 「Hierarchy」から「Cube」「Cube 1」「Cube 2」を全て選択し、メニューの「Component」→「Effects」→「ParticleSystem」と選択する。すると、各「Cube」の「Inspector」にパーティクルの項目が追加される。

 パーティクルを適用した、各「Cube」をクリックすると、動画1のようにパーティクルが表示される。

動画1

 動画1を見ると分かるが、どの「Cube」をクリックしても「白」のパーティクルしか表示されない。そこで「Cube」の色に合わせたパーティクルを表示させるようにしよう。

 まず「Hierarchy」から「Cube」を選択し、「Inspector」内の「Particle System」項目内にある、「Start Color」の「白い長方形」の部分をクリックして、赤系統色を選択する(図6)。「Looping」のチェックを必ず外しておく。

図6 「Cube」の「Start Color」に赤系統色を指定し、「Looping」のチェックを外した

 他の「Cube 1」には「Start Color」に青系統色を、「Cube 2」には黄色系統色を指定し、共に「Looping」のチェックを外しておく。

 「Looping」のチェックを外したことで、「Scene」画面上の各Cubeをクリックしても、もうパーティクルは表示されない。パーティクルの表示はスクリプトから制御するようになる。

各Cubeに「Audio Source」を設定する

 次に、3個のCubeに「Audio Source」を設定する。

 「Hierarchy」から「Cube」「Cube 1」「Cube 2」を一度に選択し、「Inspector」の「Add Component」から「Audio」→「Audio Source」と選択すると、各Cubeに「Audio Source」の項目が追加される。

 「Hierarchy」から「Cube」を選択し、「Inspector」の「Audio Source」の「AudioClip」の横に表示されている「○に・」のアイコンをクリックして、「Select AudioClip」の「Assets」タブをクリックし、適当な音楽ファイルを選択する。筆者は「With love from Vertex Studio(30)」を選択した。またLoopには必ずチェックを付けておく(図7)。

図7 「AudioClip」に音楽ファイルを指定する

 ここで解説している音楽ファイルは、「Free Game Music」に含まれていたものを指定しているが、2015年5月7日現在このAssetはAsset Storeにはないので、代わりに各自がImportした適当な音楽ファイルを選択してほしい。

 次に「Output」の項目の右にある「○に・」のアイコンをクリックし、「Select AudioMixerGroup」から「Audio Mixer1」を選択する(図8)。

図8 「Output」に「Master」を選択する

 他の「Cube 1」と「Cube 2」についても、図7、図8の手順で設定を行う。

図9 「Audio Mixer」の「S」「M」「B」ボタン

 「Cube1」の「AudioClip」には「With love from Vertex Studio(5)」を」指定、「Output」には「Audio Mixer2」を指定。「Cube2」の「AudioClip」には「With love from Vertex Studio(10)」を」指定、「Output」には「Audio Mixer3」を指定した。両者ともに、「Loop」にはチェックを付けることを忘れないように。

「S」「M」「B」ボタンの意味

 図9の「Audio Mixer」の「S」「M」「B」のボタンの意味を説明しておこう。「S」は「Soloed」、「M」は「Mutes」、「B」は「Bypasses」の略で、「S」と「M」はそれぞれ、「ソロ」(単音再生)「ミュート」(音を消す)、「B」は音声エフェクトのON/OFFを指定する。

Audio Mixerを使ってみる

 では、これで実行してみよう、実行時に表示される「Edit Play Mode」をクリックすると、音量の調整が可能になる。動画2を見てほしい。

動画2(左から、音量を上げ下げした場合、「M」ボタンを押した場合、「S」ボタンを押した場合)(※再生すると音楽が流れるので注意!)

 動画2を見ると分かるが、図9の「S」「M」ボタンで、それぞれの「Audio Mixer」を切り替えて演奏させることができる。「Master」は各「Audio Mixer」が混ざった音となる。

 これで「Audio Source」と「Audio Mixer」の設定は終わりだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。