iOS/Android用のアプリをXamarin/Unity/Cordovaなどを利用してVS 2015で開発できるようになることは、2014年のプレビュー版リリース時に明らかにされている。そのことはBuild 2015に合わせてリリースされたVS 2015 RCでプロジェクトを作成するダイアログを見てみると実感できる(次の画像)。
Build 2015では、Linux/Mac OS X向け.NET Coreの早期プレビューの提供が開始された(GitHubでのソースコード公開)。これには、ASP.NET 5も含まれている。これらはコンパイラーなども含めて、オープンソースである(次の画像)。詳細は「特集:.NET大変革:.NET 2015とは何か」をご覧いただきたい。.NET Core上で構築したコンソールアプリやWebアプリが、Linux/Mac OS Xでも動作するのである。従来の.NET Frameworkと同様に「DllImport」もできるので、Linux/Mac OS XのネイティブAPIを呼び出すことも可能だ(Build 2015セッション3-670に詳しい)。
二日目のキーノートでは、WebアプリをiOS/Android/Windows(ストアアプリ)などのアプリに変換するツール「manifoldJS」とデバッガー「Vorlon.JS」が発表された。変換できるのは今のところW3CのWebアプリ規格に則ったものだけだが、Chrome AppsやFirefoxのOpen Web Appsなどもサポートする計画だという。
なお、Xamarin/Unity/Cordovaや.NET Core 5/ASP.NET 5を使った非Windows向けアプリ開発については、de:code 2015のセッションで詳しく解説される予定になっている。
クライアントアプリから利用できるWeb APIとして、これまでにBing Search API/Bing Maps API/OneDrive API/Office 365 APIなどが提供されている。Web APIなので、Windowsはもちろんのこと、iOSやAndroidのアプリやWebアプリなどからも利用できる。
Build 2015では「Office Graph API」が紹介された。グラフといってもデータを表す図形のことではなく、「グラフ理論」などというときのグラフである。ユーザーに結び付いている人/メール/ファイル/予定などを一元的にクエリできる仕組みだ(次の画像)。
なお、de:code 2015のセッションにはBing Maps APIやOffice 365 APIやPower BIなどもあるのでチェックしてみてほしい。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.