vCloud Airのネットワーク設定方法――負荷分散の活用vCloud Air入門(6)(4/4 ページ)

» 2015年06月19日 05時00分 公開
[山本祥正富士ソフト株式会社]
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参考:負荷分散の方式と動作のまとめ

 参考までに、図17は今回の環境で各負荷分散方式を試してみた結果です。

図17 負荷分散方式別の接続検証結果

* IPハッシュではクライアントのIPにより選択されるサーバーが変わります。
** URIではURLアドレスにより選択されるサーバーが変わります。



今回までのまとめ

 第5回第6回(本稿)でvCloud Airと既存オンプレミス環境の接続方法、vCloud Air上のネットワーク設定などを紹介しました。vCloud Airには、VPN(Virtual Private ネットワーク)、ロードバランサー、ファイアーウオールなど、現代的なITインフラに必須のネットワーク機能が備わっていることが確認できたと思います。

 現在は「VMware vCloud Air Advanced Networking Services」の実装など、vCloud Airの次世代ネットワークテクノロジへの取り組みが期待を集めています。ぜひ、vCloud Airのネットワーク技術に触れて、「簡単」「速い」「次世代」の機能を体験してみてください。

 次回は、vCloud Airの本丸ともいえるテーマである「ハイブリッドクラウド」について見ていきます。お楽しみに!

Column:vCloud Airが機能強化、新規サービス提供もスタート

 本稿執筆中の2015年6月4日にvCloud Airに関するニュースリリースが発表されました。今回の発表のポイントは三つの機能拡張です。


  • 1:「VMware vCloud Air Advanced Networking Services」が2015年7月にリリースされます。この機能は展示会「Interop Tokyo 2015」において、「Best of Show Award(クラウドプラットフォーム部門)」のグランプリを受賞しています
  • 2:「VMware vCloud Air Disaster Recovery」の機能が2015年第3四半期に強化されます。vCloud Air Disaster Recoveryについては、連載第2回で紹介しています。機能強化によって、より使い勝手の良いDRを実現するものと期待されています。
  • 3:「VMware vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemand」(Pay as you go価格モデル)が2015年7月から提供される予定です。

 発表の詳細は、「【詳報】ヴイエムウェアのvCloud Airは、何がどう強化されたのか」でも解説しています。併せてご覧ください。



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著者プロフィール

富士ソフト 山本祥正

当初はシステム開発志望だったが、2006年に仮想化技術に出会ってから方向転換し、仮想化一筋。数多くの仮想化の提案・案件を遂行し、最近では記事の執筆や講演活動も数多く行っている。

「仮想化/クラウド技術 日本一」を目標に日々励んでいる。


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