Accessを通じて、初心者がリレーショナルデータベースやSQLの基本を学び、データベースを使った簡単なシステムの作り方を習得する本連載。今回は、テーブルに「SELECT文」や「BETWEEN演算子」などのSQLを入力し、データベースに蓄積したレコードを抽出する方法を解説する。
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本連載はMicrosoft Access(マイクロソフトアクセス 以下、Access)を使って、リレーショナルデータベース(RDB)やSQLの基本を学び、データベースを使った簡単なシステムの作り方を習得するものだ。
前回は、Accessにデータ入力フォームを作成し、ラベル、テキストボックス、コンボボックス、ボタンリストボックスを追加して顧客データを入力するフォームにするまでの手順を解説した。
今回は「SELECT *文」や「ORDER BY 句」などのSQLを記述して、データベースの行(レコード)を条件に合わせて抽出する方法やレコードを追加、更新、削除する方法などを解説する。SQLとは、リレーショナルデータベースのデータを操作するための言語だ。前回、前々回で作成した「顧客管理.accdb」を今回も使うので、事前に準備してほしい。
最初に「SQL」の書き方で使用する「SQL用顧客管理テーブル」を作成する。作成手順は下記の通りだ。
「SQL」のテスト用に使用するテーブルが作成できた。今回はこの「SQL用顧客管理テーブル」を使用する(図1)。
「クエリ」とは、データベースに対する問い合わせ(処理要求)のこと。データベースやデータベースに蓄積したデータを操作するのが主な役割だ。
クエリには、複数のテーブルを組み合わせて新たなレイアウトのデータを作成したり、目的のレコードを抽出したりできる「選択クエリ」がある。その他にも、クエリを使うとデータの追加・更新・削除を行ったり、テーブルの構成を変更したりなど、データベースに関するさまざまな操作が行える。
Accessメニューの「作成」→「クエリデザイン」と選択する(図2)。「テーブルの表示」ダイアログボックスが表示されるので、右上の「×」をクリックして閉じる。
すると図3のような画面が表示される。
図3から、Accessメニューの左端にある、「SQL」の「表示」の下の小さな「▼」アイコンをクリックして、「SQL SQLビュー」を選択する(図4)。
「クエリデザイン」の画面が、図5のように「メモ帳」のような画面に変わる。ここに「SQL」文を入力していく。最初は「SELECT;」とだけ表示されている。
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