DNSの名前解決における「問い合わせ」のうち、「再帰問い合わせ」と「非再帰問い合わせ」の違いを解説する。
DNSの名前解決は、クライアントからの名前解決要求を受けたキャッシュDNSサーバーが権威DNSサーバー群との間で反復検索を行い、その結果をクライアントに返すことによって行われる。
このときに、クライアントからキャッシュDNSサーバーに送られる問い合わせを「再帰問い合わせ」と呼び、キャッシュDNSサーバーから権威DNSサーバー群に送られる問い合わせを「非再帰問い合わせ」と呼ぶ。
再帰問い合わせと非再帰問い合わせはパケットのRD(Recursion Desired)フラグの内容によって区別され、再帰問い合わせではRDフラグが1、非再帰問い合わせではRDフラグが0となっている。
再帰問い合わせを受け取ったDNSサーバーは、自身が再帰問い合わせを受け付ける設定になっている場合、名前解決が完結するまで権威DNSサーバー群をたどり、その結果を要求元に返す。一方で、受け取った問い合わせが非再帰問い合わせだった場合、DNSサーバーは自身が返せる情報のみを応答し、他のDNSサーバーへ問い合わせを行うことはない。
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