2015年の3月に堀江貴文氏がTwitterで言及し、話題になった「履歴書は手書きじゃないとダメなのか」問題。実は、毎年のように議論されており、「手書きだと人となりが分かる」という意見から、「PCスキルが低いんじゃないか」という声まで、賛否両論いろいろな見方があるようだ。
実際はどうなのか。10年前なら圧倒的に手書きを勧める人が多かったが、当時でも転職用はPCで作成した履歴書が多くなっていた。最近はWeb経由で履歴書を受け付ける会社もあるため、PC作成が増えているように感じる。
筆者は学生から相談を受けたら、「企業によって指定されている場合があるので確認が必要だが、そうでなければどちらでもよい」と回答している。あくまで大事なのは中身だ。
特に「自己紹介欄」は、「自分の強みや弱み」「これまでの経験」などを文章にして表現することが求められるため、いろんな人に相談しながらクオリティを上げていく必要がある。よって、PCで作成するにせよ手書きにせよ、限られたスペースに必要事項を整理してまとめるためには、絶対に下書きが必要だ。特に手書きの場合は、書き損じが重なると心理的にも費用的にも痛手が大きいため、まずはPCで作成することをオススメしておく。どんどん修正を重ねて、良いものにバージョンを上げていけるからだ。手書きが必要な場合は、PCで作ったものを書き写せばよい。
これなら、「いつ」「どの会社に」「どんな」履歴書や自己紹介書を出したのか、PC上に履歴を残せる。IT業界を希望する人ならなおさら、就活もITを活用してスマートにいきたいものだ。
最近は新卒にも「即戦力」を求める企業が増えている。特に変化のスピードが速いIT業界は、求められる知識やスキルが専門化する傾向にある。「○○を学びました」「○○資格を保有」というだけでは分からない「専門能力」「経験」を見極めるために、固有の選考を行う企業もある。
サイバーエージェントの「コード採用」や、グリーの「プログラミング チャレンジ」などがその代表例だ。
通常の選考でも、「研究論文」「研究成果のプレゼンテーション ドキュメント」などを提出すると有利になる場合があるので、+αの準備はマストだ。ゲーム系やデザイン系は、学生時代の「作品」「図面などのポートフォリオ」がないと選考を受けられない企業も多い。
こうした「実績」を、プレゼンできる形式でまとめるのは時間のかかる作業だ。就活に入ってから取りかかろうとしても、時間が足りなくなるかもしれない。ならば、いつやるか?
今でしょ!
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