「Microsoft Azure Backup」は、オンプレミスのWindows ServerやクライアントPCのファイル/フォルダー、システム、アプリケーション、Azure仮想マシンの保護に対応したクラウドベースのバックアップサービスです。
2015年2月にバックアップデータの保持ポリシーが拡張され、仕組みの上では「最大99年間」のデータ保持に対応しました。2015年8月にはAzure仮想マシンについても99年の保持に対応しました。
以下の記事でも書きましたが、例えば「1GBを99年保管するのにいくらかかるのだろうか」「99年後にそのデータを取り出すのは誰だろうか」「そのときにデータを読み出す方法が残っているのだろうか」「そもそもこのサービスは99年維持されるのだろうか」「99年後にもマイクロソフトという会社は存在しているのだろうか」などなど、いろいろと想像してしまうニュースでした。
2015年11月、マイクロソフトとレッドハットがクラウド分野で包括的な提携を結び、Microsoft Azureで「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」をサポートすることを発表しました。
RHELは以前からマイクロソフトのハイパーバイザー「Hyper-V」をサポートしており、技術的にはAzure仮想マシンでも動作しました。しかし、これまでMicrosoft Azureはレッドハットの認定クラウド&サービスプロバイダーではなかったため、RHELのサブスクリプションをAzure仮想マシンで実行することは許可されていませんでした。2015年11月からMicrosoft Azureは、レッドハットの認定クラウド&サービスプロバイダーとなっています。
すでに、Azure仮想マシンではRHEL 6.7以降およびRHEL 7.1以降がサポートされています。ただし現状は、Red Hat Cloud Accessの権利を行使して、RHELの仮想マシンイメージとともにRHELのサブスクリプションをAzure仮想マシンに移行できます。
今後は、Azureクラシックポータルのギャラリーや新しいポータルのMarketplaceでRHELのイメージが利用可能になり、RHELのソフトウエア料金を含む従量課金モデルでRHELのAzure仮想マシンをデプロイ、実行できるようになる予定です。
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