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» 2015年12月28日 05時00分 公開

2015年、私的Windows&マイクロソフト10大ニュース山市良のうぃんどうず日記(55:年末年始特別編)(5/5 ページ)

[山市良,テクニカルライター]
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●第2位:Windows 10のある生活、始まる

 2015年7月30日、Windows 10が正式にリリースされました。「Windows 10を入手する(Get Windows 10)」アプリで予約したのに、すぐに配信されず、やきもきした方も多かったと思いますが、無料アップグレード対象のPCをお持ちの方なら、今なら予約せずにすぐにアップグレードを開始できますし、メディア作成ツールを利用してインストールすることもできます。そして、今なら2015年11月にリリースされた最新のバージョン1511(ビルド10586)に直接アップグレードまたは新規インストールできます。

 すでにWindows 10にアップグレードした方は、マイクロソフトいわく「史上最高のWindows」の新機能や「コルタナ(Cortana)」さんとの会話を楽しんでいるでしょうか。運悪く、何かしらのトラブルに巻き込まれてしまった人は、Windows 10やWindowsを嫌いになってしまったかもしれません。今後の改善に期待しながら、今回はその点について突っ込まないことにします。

 ちなみに、「Windows 10を入手する(Get Windows 10)」アプリは更新プログラム「KB3035583https://support.microsoft.com/en-us/kb/3035583)」として、これまでWindows Updateを通じて何度か配布されました。つい先日、12月中旬にも最新版が配布されています。本連載で紹介した以下の手順で非表示にしたPCにも再び配布されていますので、まだWindows 10にアップグレードしたくないという方はご注意ください。このアプリに「アップグレードしない」というオプションが一つあれば、不要なユーザーのイライラや余計なトラブルを防げると思うのですが……。

ALT 今なら最新のバージョン1511(ビルド10586)への直接アップグレードが可能。「心配はいりません」と書いていますが、覚悟は必要ですよ

●第1位:ソフトウエア製品も“○○ as a Service”に

 マイクロソフトはクラウドのサービスだけでなく、オンプレミスのソフトウエア製品に関しても、「○○ as a Service」として提供しはじめました。

 Windows 10もその一つであり、「Windows as a Service(WaaS:サービスとしてのWindows)」という考えの下、Windows 10へのアップグレードまたは新規インストール後は、Windows Updateの一貫として継続的に新機能を含む新しいビルドが提供される方式に変わります。

 Windows 10の新機能(新機能を含む新しいビルド)は、マイクロソフトの社内でテスト後に、一般の人も参加できる「Windows Insider Program」に提供され、フィードバックが集められます。その後、正式リリースとなり一般提供されます。正式リリースの配布は、更新ブランチ(Branchは分岐という意味)によって制御されます。

 先に「Current Branch(CB)」に提供され、その4カ月後に「Current Branch for Business(CBB)」に提供されます。Windows 10 HomeはCBが唯一の更新ブランチです。それ以外のエディションはアップグレードを延期することでCBBを選択できます。また、CBBでは最大8カ月、新しいビルドへのアップグレードを延期することが可能です。

 更新ブランチはOffice 2016にも導入されています。Office 365 Soloといった個人向けのOfficeはCB、企業向けのOffice 365 ProPlusはCBBです。CBBは2016年2月のスタートであり、Office 365 ProPlusを利用するには「First Release for CBB」(CBBの先行リリース)を利用する必要があります。

 2015年12月には、「System Center Configuration Manager バージョン1511」(Endpoint Protectionを含む)が正式にリリースされました。System Center Configuration Managerバージョン1511は、System Center Configuration Manager製品のCBという位置付けになり、Windows 10の機能アップグレードをサポートできるように、随時新しいバージョンに更新されていくことになります。

 「as a Service」に基づくソフトウエアの提供は、エラー情報やユーザーからのフィードバックを得ながら、サービス(WaaSの場合はWindowsのこと)の品質を高めていくことにつながるのでしょう。これまで、ユーザーは購入するソフトウエア製品に対して、最初から高い品質を求めてきました。ソフトウエア提供側の開発スタイルが変わったからといって、多少、品質に問題があってもリリースしてしまおうなんてことは、決してしないでいただきたいものです。

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筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。


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