MySQLから派生したOSSのリレーショナルデータベース「MariaDB」を商用展開するMariaDB CorporationのCEOに、米オラクル出身のマイケル・ハワード氏が就任。追加資金調達も行ったという。
フィンランドに拠点を置くMariaDB Corporationは1月21日(現地時間)、900万ドルの資金調達と、新CEOおよび新CTO(最高技術責任者)の任命を発表した。
主な出資者はインテルキャピタルとカリフォルニア・テクノロジー・ベンチャーズ。今回の増資で、同社は2010年の立ち上げ後、6回の増資で累計4000万ドルを調達したことになる。
同社は、MySQLから派生し、MySQLとの互換性を保ちながら新しい拡張機能を提供するオープンソースのリレーショナルデータベース「MariaDB」を手掛ける非公開企業。幹部のほとんどがMySQL(現在は米オラクルの製品)の関係者だ。MySQLとMariaDBの生みの親といわれるマイケル・ウィデニウス氏が設立したMonty Programと、商用版MariaDBを手掛けるSkySQLが2013年に合併し、2014年に現在の社名になった。
MariaDBは45カ国以上の500企業で採用されており、ユーザーは200万人以上。グーグル、フェイスブックなども採用している。
新たなCEOに指名されたのは、オラクルや米EMCに在籍したこともあるマイケル・ハワード氏。MariaDB Corporationの前は米インサイドセールスに買収されたSaaSベンダーであるC9のCEOを務めていた。
同社の取締役であるスコット・ラスキン氏は「マイケル(ハワード氏)はそのリーダーシップと企業運営と技術に関する深い経験で、MariaDBのオープンソースデータベース市場における地位を上げてくれるだろう」と語った。
CTOには、MariaDB FoundationのCTOも務めるウィデニウス氏が就任する。
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