顧客とWin-Winの関係を築けるITマーケターになるには、どのようなスキルが必要なのだろうか。まず、マーケティングの基本的な手法を三つ紹介しよう。
マーケティングには、「調査」や「分析」の能力が必要だ。だが、必要なスキルはそれだけではない。調査・分析結果を基に、具体的な戦略・戦術を組み立てる能力、社内外と連携して共同研究や実証実験、先行(パイロット)開発を行うための「コミュニケーション力」や「調整力」、形のないものから形のあるものに結び付けていくための「構成力」なども必要だ。
また、社内・社外でのセミナー講演を企画したり、自ら講演したりする場合もあるため、相手に「伝える力」が求められたり、国内外の市場調査や海外のIT関連企業との協業に必要な「語学力」が求められることもある。
ITマーケターは華やかそうに見えるが、実際は地道で、根気や継続性が必要な職種である。
入社後すぐにマーケティングを担当するケースはまれで、IT関連の技術職やITセールスなどに従事してから転身し、それまでの経験を基に活躍する人が多い。ITマーケターを目指す人は、日ごろからマーケティングの視点で物事を考える習慣を持ち、市場や顧客、自社の立ち位置を押さえる思考回路を持つとよい。
さらに、「探究心」がある人や、市場を自身で切り開いていこうという「気概」のある人は、ITマーケターに向いている。
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