OpenVPNの設定ファイルを編集します。一号機は「/etc/openvpn/server.conf」を、二号機は「/etc/openvpn/client.conf」の内容を修正します。
設定ファイルをviエディタなどで編集します。
「/etc/openvpn/server.conf」ファイルは行数が多いので、今回は変更が必要な項目と重要な項目を抜粋して解説します。なお、示した行番号は「OpenVPN 2.3.10」の設定ファイルを元にしています。今後、行番号と記述に相違が生じる可能性もありますが、その場合は、解説内容と付け合わせながら修正してください。なお、viエディタでは、ファイルを開いた後に「: set number」と入力することで行番号が表示されます。
port 1194
proto udp
dev tun0
ca /etc/openvpn/keys/ca.crt cert /etc/openvpn/keys/server.crt key /etc/openvpn/keys/server.key
dh /etc/openvpn/keys/dh2048.pem
server 10.0.0.0 255.255.255.0
client-config-dir /etc/openvpn/keys/ccd
keepalive 10 120
tls-auth /etc/openvpn/keys/ta.key 0
comp-lzo
user nobody group nobody
verb 4 status /var/log/openvpn-status.log
以上で「/etc/openvpn/server.conf」の修正は完了です。最後に、155行目で設定した「client-config-dir」の中に、VPN用固定IPアドレスを指定する設定ファイルを作成します。
# mkdir -p /etc/openvpn/keys/ccd # cd /etc/openvpn/keys/ccd
# vi client ifconfig-push 10.0.0.2 10.0.0.1
これで一号機のOpenVPNの設定は完了です。
後編では、二号機の設定も同様に行い、VPN環境を実際に動作させるまでのテクニックを紹介します。
さまざまなIT関連業務経験ののちに2013年よりインフラエンジニアとしての業務に携わる。また、DRBDを始めとするオープンソースソフトウェアのサポート業務にも携わっている。ツイッターでDRBDの情報発信も行っている。TwitterID:@ksawada1979。
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