まず、図8のように「Debug」となっている箇所を「Release」にする。次に「ARM」と表示されている箇所を「x86」にする。すると「Device」と表示されていた箇所が、「ローカルコンピューター」と表示される。この「ローカルコンピューター」の箇所に「HoloLens Emulator 10.0.11082.1039」を指定する。
次にVS2015メニューの「デバッグ」→「デバッグなしで開始」を選択する。その前に、1度VS2015メニューの「ビルド」→「ソリューションのクリーン」を実行しておいた方が安全だ。デバッグは、必ず「デバッグなしで開始」を選択する必要がある。「デバッグ開始」では、作成したプロジェクトが表示されないので、注意が必要だ。
「デバッグなしで開始」を実行すると、最初は、HoloLens EmulatorのOSの画面が表示されるが、そのまましばらく待っていると、作成したUWPの画面が表示される(図9)。
図9の画面で、画像を横スクロールさせて表示させるのには、慣れるまでにコツが必要でなかなか難しい。今回は動画1で解説するので、参考にしてほしい。
今回はこれで終わりだ。HoloLens Emulatorに配置する方法は1度分かってしまえば簡単だが、Emulatorの操作方法が慣れるまでは難しい。基本的にマウスの右クリックで操作するようになる。
このようにHoloLens Emulatorに配置することが分かれば、後はコンテンツの問題になってくる。そこで、次回はUnityを使ったプロジェクトをVS2015で読み込み、HoloLens Emulator上に配置する方法を解説する。UWPのようには簡単にはいかず、Unity側での設定が必要になるので、その辺りを詳しく解説したい。
薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。
1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。
2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。
Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。
Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。
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