マイクロソフトがPythonとSQL Serverの接続性を強化したと発表。オープンソースのPythonモジュール「Pyodbc」を正式にサポートし、Jupyter NotebookでもPyodbcを利用できるようになる。
米マイクロソフトは2016年12月9日(米国時間)、スクリプト言語「Python」と同社のデータプラットフォーム「SQL Server」の接続性を強化したと発表。オープンソースのPythonモジュール「Pyodbc」を正式にサポートした。
Pyodbc(Python-SQL Server Connector)は、ODBC(Open Database Connectivity)ドライバを使ってSQL Serverに接続できるオープンソースのPythonモジュール。クロスプラットフォーム対応で、任意のプラットフォーム上のPyodbcからオンプレミス/クラウド上のSQL Serverへ接続できる。Pythonのパッケージ管理システム「pip」を使ってインストールが可能だ。
Pyodbcの正式サポートによって、PyodbcユーザーはMicrosoft Customer Service and Support(CSS)によるサポートを受けられるようになる。また、SQL Serverを使用する「Jupyter Notebook」でPyodbcが利用できるようにもなる。Jupyter Notebookは、ライブコード、数式、画像など、ビジュアル要素を含むドキュメントを作成/共有できるWebアプリケーション。「Azure Notebooks」にて、Pyodbcとその依存関係がインストールされた状態でJupyter Notebookを作成できる。
さらに、Django-pyodbc-azureパッケージによって、PyodbcをPython 3.5およびそのWebフレームワークである「Django 1.10」とともに利用することも可能になった。
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