IDCフロンティアが「NVIDIA Tesla P100」搭載のハイエンドGPUサーバを時間課金単位で利用できるサービスを開始。初期費用不要で、利用料金は1時間当たり440円から。料金の月額上限も設ける。
IDCフロンティアは2017年3月3日、「NVIDIA Tesla P100」を搭載するGPU(Graphics Processing Unit)サーバを時間単位制で提供するクラウドサービス「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100」の提供を開始した。利用料金は、初期費用なし、1時間当たり440円(税別、以下同)の従量課金制で、22万円(約20日分相当)の月額上限を設ける。同社によると、同GPU搭載サーバをIaaS(Infrastructure as a Service)として提供するのは国内初だとしている。
IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100は、同社のGPUサーバ提供サービスで最上位に位置付けるハードウェア専有型クラウドサービス。GPUの演算性能を、科学技術計算、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、HPC(High Performance Computing)データセンターアプリケーションなど、計算処理の要求が高い分野に活用したい企業に向けて展開する。既存のハードウェア専有型で上位となるGPU非搭載サーバ「HighIO.5XL128」(40 CPU/128GBメモリ)と比べると、約26倍の演算性能を実現するという。また、同社が2016年11月にディープラーニング向けに提供を開始した「NVIDIA Tesla M40」搭載GPUサーバと比べても約2.7倍となる18.7TFLOPS(テラフロップス)の演算性能を実現するという。
なお、IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100は国内のデータセンターで稼働され、顧客の拠点とは閉域網で接続する。法制度上、データを国外へ持ち出すことが規制されている金融業や、機密の設計データなどを扱う製造業や研究開発部門などに強く訴求していきたいという。
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