Azure上に作成したWindows Server 2016の仮想マシンにIISをインストールしてみます。オンプレミスの場合と大まかな手順は変わりませんが、いくらか違いもあります。
前回は、Azureを契約して、まずWindows Server 2016の仮想マシン(Virtual Machine)を1台作るところまで紹介しました。今回はこの上にIISをインストールしてみましょう。
Azure上に作成した仮想マシン(Virtual Machine)を操作するには、リモートから仮想マシンにサインイン(ログイン)して作業します。Hyper-Vの「仮想マシン接続」ツールのような、仮想マシンのコンソール画面を直接操作するツールはないので、OSに応じたリモートアクセス方法で接続します。インストールしたOSがWindows OSなら「リモートデスクトップ接続」になります
Azure上の仮想マシンにリモートデスクトップ接続するには、まず接続対象となる仮想マシンのIPアドレスやFQDN名を調べて、リモートデスクトップ接続ツールに入力する必要があります。Azureの場合は、管理ポータル画面で仮想マシンを選択すると「パブリックIPアドレス」というところにIPアドレスが表示されているはずです。
上の(1)に表示されているのが仮想マシンのIPアドレスです。なので、このIPアドレスに対してリモートデスクトップ接続すればいいのですが、サーバ名ではなく、いちいちIPアドレスで指定するのは間違えやすくて面倒です。そこで、画面左上((3))にある[接続]というボタンに注目してください。これをクリックすると、リモートデスクトップ接続のための設定ファイル(.RDPファイル)をダウンロードできます。
このファイルの内容はシンプルで、次のように、接続先のIPアドレス情報が書き込まれているだけです。▼
ダウンロードしたRDPファイルをダブルクリックすると、次のようなダイアログが表示されるので、仮想マシンの作成時に指定したユーザー名とパスワードを入力して接続します。
デフォルトでは全画面サイズでリモートコンソール画面が表示されるので、小さいサイズで表示させたければ、エクスプローラでRDPファイル名を右クリックして、ポップアップメニューから[編集]を選ぶとよいでしょう。詳しくはTIPS「リモートデスクトップ接続の画面サイズを変更する」を参照してください(オンプレミス時代のノウハウですが、まだまだ役立ちますね!)。
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