台湾のAppierは、AIを搭載したデータインテリジェンスプラットフォーム「アイソン」を日本で提供する。同社が提供する膨大な量の消費者行動データと企業のCRMシステムを統合し、AIによって消費者の行動予測分析を可能にするという。
台湾のAppierは2017年7月5日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を搭載したデータインテリジェンスプラットフォーム「アイソン(Aixon)」を日本で提供すると発表した。
アイソンは、企業活動で得られたデータと、オープンデータなども含めて得られた膨大な量のデータを基に予測、分析し、ユーザーの意思決定を支援するデータプラットフォーム。AIによるデータ分析に基づいて、新規顧客の開拓や顧客リーチの拡大を行うといった、企業のマーケティング活動を支援する。
アイソンのデータプラットフォームでは、各企業がこれまでの企業活動で得られた独自に保有するデータと、アジア圏のユーザーが利用する約20億台の機器を通じて同社が収集した消費者の行動や嗜好に関するデータを統合し、AIによって消費者の予測分析を可能にするという。
具体的には、異なるフォーマットのデータを1つのデータセットに統一して収集し、データを格納するマルチモデル型データベースとしての機能と、AIテンプレートを用いた予測モデルを構築するAI予測機能を備える。アイソンが出力した特定の消費者向けデータを各企業が持つCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)システムと連携させることで、例えば広告配信プラットフォームなどを通じてAIを活用した新たなマーケティング施策を展開できるとしている。
その他に、ネット通販業者が自社のWebサイトを分析してオンラインセールスやコンバージョン率を増加させたり、モバイルアプリ事業者が解約の可能性が高いユーザーを特定し、リエンゲージメント施策を個別展開したりする用途などの活用例も挙げられている。
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