Google ChromeのデベロッパーツールでWebサイトのリダイレクト時の挙動を確認するには、デフォルトから設定を変更する必要がある。その方法は? 注意点は?
対象ソフトウェア:Google Chrome(Windows/Mac用)
Webサイトの構築や管理、運用に携わっていると、「リダイレクト」の挙動を確認しなければならないことがある。この機能は、例えばコンテンツの場所(URL)を移動させたり、HTTPからHTTPS対応のページへ誘導させたりする場合などによく使われる。
その時に調べたいのは、次のようなことだろう。
こうした情報は、Google Chromeの「デベロッパーツール」を使えば簡単に確認できる。Windowsなら[F12]キー、Macなら[option]+[command]+[I]キーを押してデベロッパーツールを起動し、[Network]タブを選んでから対象のページを開く。すると、その読み込みの過程(ログ)が記録・表示される。
だが、リダイレクトする直前のページを読み込んでも、そのログはいくら探しても見つからない。ステータスコードが「301」「302」であるページが記録されていないのだ。
なぜならデフォルトの設定のままだと、[Network]タブのログは、ページが遷移するたびにクリアされるからだ。つまり、肝心のリダイレクトの直前と最中のログは消え、リダイレクトによってジャンプした先のページから再びログが記録される。
これを解決するには、[Preserve log](ログの保存)チェックボックスにチェックを入れてオンにすればよい。これによりリダイレクトを含むページ遷移時にログがクリアされずに残るようになる。
ログの各行をクリックすると、それぞれのリクエストヘッダやレスポンスヘッダといった詳細な情報を確認できる。
[Preserve log]をオンにしていると、クリアされることなく、ログがどんどん積み重なっていく。そのため、次第に不要なログが増えて見にくくなってしまう。
そんなときには、ツールバーにある通行止めの標識のようなアイコンをクリックして、ログを全部クリアすればよい。
Webサイト側でリダイレクトの設定を更新してから、再びGoogle Chromeで読み込んでみても挙動が変わらないことがある。それはGoogle Chromeのメモリキャッシュやディスクキャッシュに残っている更新前の古いページにヒットしているせいかもしれない。
そんなときには、[Disable cache]チェックボックスにチェックを入れてオンにし、キャッシュを無効化してみよう。その後に記録したログの[Size]列から「(from disk cache)」「(from memory cache)」が消え、データサイズを表す数値のみが表示されていれば、キャッシュは無効化されている。
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