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» 2021年10月01日 05時00分 公開

Windows 10を初期化する(初期状態に戻す)Tech TIPS

Windows 10を搭載したPCにマルウェアが感染して、駆除が難しいような場合など、Windows 10を初期状態に戻さなければならないことがある。このような場合、Windows 10の「このPCを初期状態に戻す」機能を使うと、簡単に初期状態に戻すことができる。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

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対象:Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)以降


Windows 10を初期状態に戻すには Windows 10を初期状態に戻すには
何らかの理由でWindows 10に不具合が発生した場合、パフォーマンスが大幅に低下した場合など、Windows 10を初期状態に戻すことで、これらの不具合を解消できることがある。また、PCを他人に譲渡するような場合、初期化しておかないと個人情報が漏えいする危険性がある。Windows 10を初期化する手順を紹介しよう。

 マルウェアに感染して駆除が難しい場合や、何らかの理由でWindows 10に不具合が発生した場合、パフォーマンスが大幅に低下した場合など、Windows 10を初期状態に戻すことで、これらの不具合を解消できることがある。

 Windows 11への無償アップグレードに備えて、肥大化したレジストリなどを整理する、といった場合にもWindows 10の初期化は有効だ。

 またPCを別の人に譲渡したり、売却したりする際にも、内部のデータを削除してWindows 10を初期状態に戻しておくとよい。

 Windows 10を初期化するには、以下の3つの方法がある(機種によっては、独自の工場出荷時に戻す機能を持つものもあるが、機種依存なのでここでは説明しない)。

初期化方法 個人データの保持 Windowsの設定の保持 インストール済みアプリの保持
再インストール × × ×
このPCを初期状態に戻す(個人用ファイルを保持する) △(一部保持) ×
このPCを初期状態に戻す(すべて削除する) × × ×
Windows 10で利用可能な初期化方法

 本Tech TIPSではこの3種類の初期化方法について、それぞれ手順および注意点を説明する。

再インストールを行う

 Windows 10が不安定になり、後述の「このPCを初期状態に戻す」機能が実行できないような場合、インストールDVDやUSBメモリを使って、Windows 10を最初からインストールすればよい。ただし、再インストールとなるため、個人用データやインストールしたアプリは全て失われるので注意したい。

 Windows 10のインストールイメージは、Microsoftの「Windows 10のダウンロード」ページでダウンロード可能だ。イメージのダウンロードは、別のPCで行い、作成したインストールUSBメモリなどで、再インストールしたいPCを起動すればよい(インストールUSBメモリの作成方法は、Tech TIPS「【Windows 10】『メディア作成ツール』でインストールUSBメモリを作る」を参考にしてほしい)。後は、Windows 10のインストールと手順は一緒だ。

メディア作成ツールをダウンロードする メディア作成ツールをダウンロードする
メディア作成ツールを使うと、簡単にインストールUSBメモリが作成できる。作成したインストールUSBメモリから起動し、Windows 10を再インストールすることで完全な初期化が行える。

「このPCを初期状態に戻す」機能で初期化する

 Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)より前のバージョンでは、[Windowsのセキュリティ]アプリの[デバイスのパフォーマンスと正常性]画面に「新たに開始」機能があり、これをクリックすることで個人データを保持した状態でのWindows 10の初期化が行えた。

以前のWindowsセキュリティの画面 以前のWindowsセキュリティの画面
Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)より前のバージョンでは、[Windowsセキュリティ]アプリの[デバイスのパフォーマンスと正常性]画面にある「新たに開始」で[開始する]ボタンをクリックすることでもWindows 10の初期化が行えた。

 だがWindows 10 May 2020 Update提供後、「Windowsのセキュリティ」が更新され、項目は存在するものの、[開始する]ボタンがなくなっており、「新たに開始」機能が実行できなくなっている。「このPCを初期状態に戻す」の「個人用データを保持」と機能的にほぼ同じであったことから「新た開始する」機能は削除されたようだ。

現在のWindowsセキュリティ画面 現在のWindowsセキュリティ画面
[Windowsセキュリティ]アプリの[デバイスのパフォーマンスと正常性]画面にある「新たに開始」に[開始する]ボタンがなくなり、ここから初期化が行えなくなっている。

 そこで、「このPCを初期状態に戻す」機能に絞って、Windows 10の初期化方法を解説していく。

 「このPCを初期状態に戻す」機能は、[Windowsの設定]アプリの[更新とセキュリティ]−[回復]画面から実行する。[回復]画面を開いたら、「このPCを初期状態に戻す」欄の[開始する]ボタンをクリックする。

[Windowsの設定]アプリの[更新とセキュリティ]−[回復]画面 [Windowsの設定]アプリの[更新とセキュリティ]−[回復]画面
[回復]画面の「このPCを初期状態に戻す」欄の[開始する]ボタンをクリックする。

個人用ファイルを保持する場合

 ユーザーのデータファイルなどを残す場合は、[オプションを選んでください]画面で[個人用ファイルを保持する]を選択する。個人用のデータファイルは残るが、アプリは削除される。

  次の画面で再インストール方法を[クラウドからダウンロード]と[ローカル再インストール]の2つから選択する(Windows 10 May 2020 Update以降。Windows 10 1909までは[ローカル再インストール]のみ)。

 [クラウドからダウンロード]を選択すると、クラウド上からWindows 10のインストールイメージがダウンロードされてインストールが行われる。イメージのダウンロードに際して、4GBほどのデータ使用量(通信量とストレージ容量)が消費されるので注意してほしい。なお、編集部で試した限り、インストールされるバージョンは、初期化前のものと同じであった(Windows 10 May 2020 UpdateならばWindows 10 May 2020 Updateのまま)。

 [ローカル再インストール]は、ストレージ内にあるデータを利用して再インストールが行われる。ローカルのデータを使うため、通信量とストレージ容量ともに最低限で済む。Windows 10のシステムに不具合が生じていないのであれば、[ローカル再インストール]を選択した方が作業時間は短くて済むのでおすすめだ。

 ウィザードを進めて、[リセット]ボタンをクリックすると、Windows 10の初期化が行われる。

個人用ファイルを保持した状態で初期化する(1) 個人用ファイルを保持した状態で初期化する(1)
個人用ファイルを保持したまま、システムのみ初期化したい場合は、[個人用ファイルを保持する]をクリックする。
個人用ファイルを保持した状態で初期化する(2) 個人用ファイルを保持した状態で初期化する(2)
[ローカル再インストール]を選択すると、初期化にかかる時間が短くて済む。ローカルにあるシステムファイルに不具合が生じている懸念がある場合は、[クラウドからダウンロード]を選択する。
個人用ファイルを保持した状態で初期化する(3) 個人用ファイルを保持した状態で初期化する(3)
[次へ]ボタンをクリックする。
個人用ファイルを保持した状態で初期化する(4) 個人用ファイルを保持した状態で初期化する(4)
[リセット]ボタンをクリックすると、Windows 10の初期化が開始される。
個人用ファイルを保持した状態で初期化する(5) 個人用ファイルを保持した状態で初期化する(5)
[個人用ファイルを保持する]を選択した場合、アカウント情報などの設定情報の一部が維持されているため、Windows 10の初期設定ウィザードも数項目だけで済む。

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