まずはページ遷移だけを行うとても簡単なアプリを作ってみよう。
ここでは、先に見たような手順で[空のテンプレート]から新規にプロジェクトを作成し、アプリを作っていく。
Forguncy 3はさまざまな種類のテンプレートを提供しているので、慣れてきたら、それらを利用してプロジェクトを新規に作成して、カスタマイズしてみてもよいだろう。いずれにせよ、空のテンプレートを基にプロジェクトを新規作成すると、以下のような画面が表示される。
ナビゲーションウィンドウを見ると、テーブルは1つもなく、ページとしては「ビルトインページ」と「ビルトインモバイルページ」以外に「ページ1」ページがあり、マスターページも1つあることが分かる。作業スペースにはこの「ページ1」ページが表示されている。
ページ遷移を行う(だけの)アプリを作るには、ページがもう1つ必要になるので、ここではページの追加から始めよう。
ページを追加するにはリボンの[作成]タブか、ナビゲーションウィンドウを使用する。リボンの場合は[ページ]アイコンをクリックするだけだ。
また、ナビゲーションウィンドウでは[ページ]タブを右クリックして、コンテキストメニューから[新しいページの作成]を選択する([ページ1]を右クリックしても、コンテキストメニューにはページを追加する項目が表示されないので注意しよう)。
[ページ]タブでは[ページ1]が選択された状態になっているのが望ましい。[ビルトインページ]フォルダや[ビルトイン モバイルページ]フォルダが選択された状態で、ナビゲーションウィンドウからページを追加しようとすると、そのフォルダの中に新規ページが追加されてしまうのだ。リボンからページを追加した場合は、これらのツリー的にはこれらのフォルダの下に(ただし、フォルダと同レベルに)ページが作成される。が、マウスを使ってツリー中でページが表示される位置を移動できないので、見た目がよろしくない(ページを右クリックして、コンテキストメニューから[1つ上へ移動]か[1つ下へ移動]を選択することで、ツリー内での位置を移動することは可能)。ちょっとしたことだが、気を付けよう。
以上でページが追加され、作業スペースには追加された「ページ2」ページが表示される。
次に「ページ1」に「ページ2」へ移動するボタンを、「ページ2」に「ページ1」へ戻るボタンを配置してみよう。ここで使用するのがセル型だ。まずは作業スペースのタブを使って(あるいはナビゲーションウィンドウで[ページ1]をダブルクリックして)作業スペースに「ページ1」を表示する。
次にこのページにボタンを追加する。
次に適当なセルを始点として範囲選択をして、適当な大きさの範囲を選択する。この方法はExcelでセル範囲を選択するのと同じくマウスをドラッグすればよい。
範囲を選択したら、[ホーム]タブの[セル型]ペインにあるドロップダウンから[ボタン]を選択するか、その下にある[ボタン]アイコンをクリックする。これにより、選択した範囲のセル型が「ボタン」となり、画面にはボタンが表示される。
ここではセル型として「ボタン」を指定したが、ドロップダウンやアイコンを見れば分かる通り、セル型には以下のように多くの種類がある。
本連載を通して、これらのセル型の幾つかを実際に使用しながら、その説明をすることにしよう。
話を元に戻すと、作成したボタンにはまだ何のテキストも表示されていない(そのため、このボタンが何をするかボタンか分からない)。また、ボタンをクリックしたときにどんな処理が行われるかも不明だ。この2つを定めるのに使用するのが、右ペインの[セル型]タブである。
次ページでは実際にその設定をしてみよう。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.