もし、あなたが作りたいシステムが手に負えないくらい規模が大きすぎるのであれば、どのようにそのシステムの設計を進めれば良いでしょうか?
その場合、どんなシステムもIPOの「組み合わせ」で表現することができることに注目をします。
IPOが大きいのであれば、図3のように、下位のIPOに細分化できるのです。
こうすることで、一つ一つのIPOについて、何をどうするものなのかを明確にしやすいサイズにするわけです。そして、その小分けにしたIPOについても、インプットやアウトプットがExcelであれば、どんどんサンプルやテンプレートを作っていくのです。
そうすれば、その間のプロセスでやるべきことがおのずと決まるので、それを順次コード化していけば良いのです。
例えば、請求書を作成するシステムであれば、そのIPOは次のように表現することができます。
プロセスには、いくつかの処理が含まれていますよね。この処理はまた、下位のIPOで表現することができます。
その中から、品目単位の請求金額の計算を下位のIPOとして取り出すと、次のようになります。
ここまで小さな単位になれば、そのプロセスをコード化することは難しいことではありませんね。
このように、規模の大きなシステムであったとしても恐れることはないのです。
(1)システムのIPO を定義すること
(2)定義できないサイズのIPOがあれば、そのIPOを細分化すること
この繰り返しを行うことで、一つ一つは手に負えるサイズの小さなIPOとして取り扱うことができます。
ExcelVBAを実務で使い倒す技術
高橋宣成著
秀和システム 1,800円
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